屋根材商品ジンカリウム鋼板(金属・石粒付金属屋根材)の需要が拡大しています

金属屋根材

SGLの登場で海岸地域からの需要も拡大

戦後にトタン(亜鉛メッキ鋼板)が豪雪地域を中心に復旧したものの、シェアは瓦や人造スレートに遠く及ばなかった。

 

しかしガルバリウム鋼板の登場で耐候性やデザイン性が高まり、人造スレートの重ね葺き材として普及し、新築住宅でも軽量屋根材の需要との相乗効果でシェアを伸ばしてきました、金属屋根ではここ数年で一気にトップに躍り出ました。

 

2016年に「次世代ガルバリウム鋼板(SGL)」が登場したことにより、耐食性(錆びにくさ)が従来のガルバリウムに比べて3倍以上に高くなっている。

SGLは従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムを添加したもので、これにより沿岸地域での補償範囲が、5Km以遠から500m以遠に拡大された商品でもあります。

石粒付金属屋根材

耐用年数が長く、塗装が基本的に不要

石粒付屋根材は塗り替えの必要が無いことなどから賃貸住宅市場などでも安定的な需要がある屋根材です。またガルバリウム鋼板が基材となっている商品は取り扱い事業者が増加してきています。メンテナンスフリーの需要が高まる中で今後のシェア拡大が注目されています。

石粒付金属屋根材はガルバリウム鋼板(又はジンカリウム鋼板)に細かい石粒をコーティングしたものです。「ジンカリウム」「自然石付鋼板」「ストーンチップ鋼板」などと名称がいくつもあり、混乱しやすい。基本的には塗装メンテナンスの必要が無く、メーカー保証は長い。例を挙げると極端な色あせや極端な石粒落ち、また錆による雨漏れに対して30年保証が付いています。耐用年数は30~50年と、粘土瓦に次ぐ長さがある。石粒が雨を受けるため、雨音が小さくなる効果があります。

雪を屋根全面で支える

大雪が降ると、屋根に積もった雪が隣家に落ちるなどの心配がつきものです。しかし石粒付なら「点」の集合体である「面」で雪を支える、つまり屋根全体が雪止めの役目を果たすというメリットがあります。

石粒付金属屋根

石粒付金属屋根材は「自然石付鋼板」「ストーンチップ鋼板」「ジンカリウム」など様々な名称で呼ばれていて混乱しがちですが、基本的にほぼ同じもので、建築業界ではまとめて「ジンカリウム」と呼ぶこともあります。

厳密にいえば基盤となる鋼板に少し違いがあります。

「ガルバリウム」(アルミ55%、亜鉛43,5%、シリコン11,5%)」を使用していますが、「ジンカリウム(アルミ55%、亜鉛43.4%、シリコン1,6%)」を使用しているかです。

わずかに成分の割合に違いがある事と登録商法の違いがあります(「ガルバリウム」はアメリカの「BIEC lnternational」社「ジンカリウム」はオーストラリアの「BlueScope」社また「ガルバリウム鋼板」は日本の「日本製鉄」社の商標登録です。

メンテナンス性、遮音性、意匠性が高くメリットは多いのですが、他の屋根材と比べて金額が高いという点と断熱材一体型の金属屋根に比べると断熱性に劣る点がデメリットとなります。

 

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