今回は、そんな『雨漏り』の原因にはどのような物があるかをご紹介します。
『雨漏り』の原因を知っておくとセルフチェックもできますし、万が一の雨漏り修理依頼もスムーズに行くと思いますよ!
屋根以外にも雨漏りの原因はあるって知っておきましょう
ここでまずは雨漏りの基礎知識について簡単にご紹介します。一般的に『雨漏り』と聞けば『屋根』の問題と思うかもしれませんが、雨漏りは何も屋根だけの問題で引き起こされる問題ではありません。
もちろん最も大きな原因となる場所と言えば『屋根』ですが、そのほかにも外壁塗装のひび割れなどによる『壁』からの雨漏り、窓と壁に隙間ができて雨漏りする『窓』が原因となる雨漏り、他にもベランダのコンクリートのひび割れなどから雨水が染み渡る物など、建物の様々な場所が原因となる雨漏りがあります。
『雨漏り』は基本的にお住まいの何らかの劣化が原因となっておこることがほとんどです。建物はどうしても経年劣化による傷みが出てしまうものなので、お住まいで雨漏りがしそうな場所は定期的にメンテナンスを行うことをお勧めします。
屋根の雨漏りの原因はココ!
それでは本題の屋根の雨漏りについてご紹介します。
上でもご紹介した通り『屋根の雨漏り』に関しては様々な原因があります。
ここではそれぞれの雨漏りの原因となる屋根の部位についてご紹介します。
屋根の部位の名称などは独特な名称がついていますので、よくわからないと言う方も多いとおもいます。
■ 瓦のズレ、割れ
屋根瓦の構造は、最下層に下地があり、その上に防水シートを張り、瓦を葺くという構造になっています。
そして瓦は、雨水を受けて下に流すと言う役割を持っています。
激しい雨風の場合に瓦の下に雨が入りこんだ際には、防水シートが雨水を防ぎます。
つまり瓦と防水シートは両方が機能していて初めて最大の機能を発揮します。老朽化や自然災害等によって瓦の割れやズレが生じてしまうと、防水シートも劣化が進み屋根の能力が著しく低下してしまいます。
その結果『雨漏り』を引き起こす原因となります。
■ 谷板金や棟板金の劣化
谷板金や棟板金が何らかの影響を受け、屋根本体部分との取り合い部分に隙間が出来る等といったことも雨漏りの原因となります。
古い谷板金は『銅板』で施工されている事がほとんどで、谷板金自体に穴があいているなどといことも雨漏りの原因として多くあります。
■ スレート屋根のひび割れ・浮き
スレート屋根はオシャレな見た目もあり、近年多くお宅で使用されている屋根材ですね。スレート屋根の雨漏りの原因で多いのは、何らかの原因でスレートにひびが入り、そこから雨水が侵入することです。また、部分的にスレート屋根が浮いてしまうという事で雨漏りすることもあります。この場合は、部分的にスレート屋根を葺き替える事で対処することが多いですが、劣化が進んでいる場合は新しいスレートに葺き替えする必要があります。
■ 雨樋のつまり
庭に大きな木があるお宅や、近くに山や公園などがあるお宅でよくあるのが雨樋のつまりです。これは飛んできた葉っぱや花びらが溜まる事で雨樋が詰まる事で、中には雨樋で植物が育ってしまうなんてこともあります。こうしたつまりを放っておくと水が逆流してしまい、家の継ぎ目から雨漏りするなんてことになります。
雨樋は掃除などのメンテナンスを定期的に行うことをオススメします。
雨漏りの原因特定は多くの経験が必要です!
屋根の雨漏りには上記の様にいろいろな原因があります。
正直に言えば、上に紹介した物以外にも雨漏りの原因はあり、何が原因で雨漏りをしているのかを特定しようと思うと、多くの経験を積んでいる職人でないとなかなか難しいものです。
未熟な業者さんに修理を依頼してしまうと『雨漏り』の原因以外の部分も修理し、修理費用が通常より高くなってしまったり、そもそも雨漏りが直らないなんてお話も聞くことがあります。
雨漏りの修理を依頼するときには、業者さんのお話をよく聞き、屋根のことをきちんと知っている方が対応してくれているのかどうかをちゃんと確認する必要があります。