ロシア艦隊の津軽海峡通過・なぜ国際法上認められるのか?

こんにちは~!

グラスビトウィーンのMちゃんです♪

 

連日連夜、「ロシア&ウクライナ」の侵略のニュースが飛び代わっています。

報道される被害にあった子供たちの姿を見るのは本当に心が痛みます!

 

先日、防衛省は、ロシア海軍の艦艇10隻が、10日から11日にかけて津軽海峡を通過したと発表し、岸防衛相は「わが国周辺において、ロシア軍の活動が活発化していることは懸念すべきものである」と述べました。

日本の津軽海峡をロシアの軍艦が通過できるの???

なぜ、日本の防衛省は黙認しているの??

 

「どうして??」と私も思いましたが、みなさんも同じような思いもした方もいらっしゃったのではないでしょうか。

調べてみたら、津軽海峡は日本の領海法に基づいて3海里に狭めて「特定海域」としている事が分かりました!

 

法律上、問題なく通過できるんですね~!驚

 

津軽海峡は、国際的な航行に利用されており、軍艦の通過は認められていますが、中露の艦艇が一体となって日本の周辺海域を通過するのは異例で、津軽海峡を同時に通過するのも今回が初めてということです。

 

この件について、津軽海峡においては、本来12海里の範囲で認められるはずの領海を、日本の領海法に基づいて3海里に狭めて特定海域としていることが報道されたため、ネット上では「特定海域を撤廃せよ」という意見が散見されました。

 

なぜ津軽海峡では、領海を3海里に限定した特定海域を設定しているのか、またそのメリット、デメリットはどういったものがあるのでしょうか?

 

国連海洋法条約に基づく「国際海峡」とは

 

海の憲法ともいわれる国連海洋法条約(UNCLOS)は1992年に制定されました。

それまでは領海の幅は一律に決まっておらず(慣習的に3海里とされるケースも多かったのですが)、条約制定により12海里の範囲で設定できるということが決まると、それまで公海部分を自由通行すればよかった116ヶ所もの国際海峡が沿岸国の領海となることがわかりました。

 

領海となってしまうと外国船舶の無害通航しか認められないため、航空機の上空飛行は認められず、海峡通過国の権益が大きく損なわれてしまうこととなります。

 

そこで、アメリカや当時のソ連のような海軍大国は海洋における軍事戦略と海上交通の自由が大きく損なわれてしまうため、国際海峡における航行を広く認めるよう主張しました。

 

これに対し、それでは海峡沿岸国としての主権が大きく制限されるとしてマラッカ海峡やジブラルタル海峡、バブ・エル・マンデブ海峡などの沿岸国であるインドネシアやマレーシア、スペイン、モロッコ、そして多島海域を抱えるギリシャ、フィリピン、キプロスなどの国々は反対しました。

 

そうした各国の思惑が交錯する中で妥協点として設けられたのが「通過通航権」です。

通過通航権を定めた国連海洋法条約38条1項は次のように定めています。

 

すべての船舶及び航空機は、前条に規定する海峡において、通過通航権を有するものとし、この通過通航権は、害されない。

ただし、海峡が海峡沿岸国の島及び本土から構成されている場合において、その島の海側に航行上及び水路上の特性において同様に便利な公海又は排他的経済水域の航路が存在するときは、通過通航は、認められない。

 

このように、公海と公海(経済水域を含む)とを結ぶ国際海峡においては、すべての船舶・航空機に通過通航権(right of transit passage)が認められることとなったわけです。

 

もっとも、そもそも国連海洋法条約が制定されるより以前から、一般の領海とは異なり、国際海峡においては軍艦の無害通航が認められていました。

それが、国連海洋法条約の制定にともない、より強化された通過通航権へと進化するかたちになったそうです。

 

たとえ領海であっても外国船舶の無害通航権が認められていますが(国連海洋法条約17条)、通過通航権では無害性が要件となっていないため、例えば潜水艦であれば潜没航行することが可能になります。

また、航空機も当該海域の上空を飛行することができるということになるため、無害通航よりもより広い権限が認められるわけです。

 

津軽海峡における「特定海域」とは

 

ここまで国連海洋法条約に基づく国際海峡と通過通航権について説明してきましたが、実は日本の領海においては厳密な意味での国際海峡は存在しません。

 

1977年(昭和52年)に制定された「領海法」により、国際航行に使用されるいわゆる国際海峡である「宗谷海峡、津軽海峡、対馬海峡西・東水道、大隅海峡」の5海峡は「特定海域」として、同海域に係る領海は基線からその外側3海里の線及びこれと接続して引かれる線までの海域とされているため3海里の外側については公海となり、国際航行に使用することが可能であるため国際海峡とはならないためです(国連海洋法条約36条)。

 

領海及び接続水域に関する法律 附則2項(特定海域に係る領海の範囲)

当分の間、宗谷海峡、津軽海峡、対馬海峡東水道、対馬海峡西水道及び大隅海峡(これらの海域にそれぞれ隣接し、かつ、船舶が通常航行する経路からみてこれらの海域とそれぞれ一体をなすと認められる海域を含む。

 

以については、第1条の規定は適用せず、特定海域に係る領海は、それぞれ、基線からその外側3海里の線及びこれと接続して引かれる線までの海域とする。

こうした制度の背景には、「海洋国家として、海洋の自由な通航をできるだけ保障することが日本の国益となる」という考え方があるためです。

 

この特定海域となっているがために、上記5海峡内には公海があるため、中国ロシア合同艦隊のような外国の軍艦であっても自由に航行することが認められていることになるそうです。

 

仮に特定海域を廃止して津軽海峡などの海域をすべて12海里まで領海としてしまうと、今度は国連海洋法条約に基づき国際海峡となってしまい、海峡内の海域全体にわたって外国船舶の通過通航権が認められることとなってしまいます。

 

あえて領海を3海里に限定することで、海峡内のうち自由航行可能なエリア(無害通航しなくてよいエリア)を限定できるというメリットがあります。

 

さらに、国際海峡としないことで、3海里の領海の外の海域についても、接続水域や排他的経済水域の規定を適用することで、通関、財政、出入国及び衛星に関する国内法の適用や、生物資源の探査、開発、保存や漁業に関する規制を及ぼすことができることなどもメリットであるといえます。

 

もっとも、領海法の制定時点では、いまだ国連海洋法条約は存在せず、領海の範囲がどう定まるかが見えない中での規制であったということがあり、さらに、そもそも日本政府が特定海域を設定していることの背景には、近年では報道により米軍の原子力潜水艦が航行してもあくまで日本の領海に入っていないというかたちをとることができることにより、非核三原則を形式上堅持するためであったということが指摘されています。

いずれにせよ、特定海域の設定は当面の措置であったことは確かです。

 

他方で、公海における自由航行ではなく国際海峡における通過通航権としたほうがいいということも考えられます。

海峡沿岸国は、通過通行を妨害・停止することはできませんが(国連海洋法条約44条)、あくまで領海である以上沿岸国は主権を保持していますから、一定の手続きに従って、航路帯・分離通行方式を設定することができ(同41条)、航行安全・交通規制、汚染防止、漁業防止、通関・財政・出入国管理・衛生について、通過通行に関する法令を制定することができ、通過通行中の外国船舶はこれを遵守させることができます(同42条)。

 

こうした主権国家としての権限を保持することが一定認められる以上、みずからそれを放棄して公海とすることが本当に正しいのかどうかは検証を要するでしょう。

 

安全保障の観点もあわせてメリット・デメリットを精緻に分析し、今後の方針について定めていくことが必要となるでしょう。

日本の「宗谷海峡、津軽海峡、対馬海峡西・東水道、大隅海峡」の5海峡は「特定海域」だそうですので、外国船籍が自由に通過できるというのは、現在の世の中の動きも考えて、何か怖い感じがしますよね!

 

今回は、いつもと違ったblog内容でしたが、世界情勢がこのような状況になって、ともかく平和を望む日本人にとって勉強しなければいけないことがいっぱいあるような気がいたします。

 

グラスビトウィーンは、地域密着型の「屋根・外壁」の専門業者です。創業48年の実績と経験で、

皆様の大切なお家の『リフォーム』を全力でバックアップ致します。

屋根や外壁のご相談はお気軽にご相談ください!

グラスビトウィーンは、自然石粒付きジンカリウム鋼板

『ディーズルーフィング』の国内認定PRO販売店・施工店です!

グラスビトウィーンは、全ての工事が「自社施工」です!

ご安心してお任せください!

こんなお悩みありませんか?

check_box訪問販売が突然来て不安になった...

check_box外壁・屋根が汚れて見える...

check_box台風が来たら心配!外壁屋根を見てほしい

check_box同じ時期に立てたお隣の家が外壁屋根リフォームしていた

check_box築10年以上たって塗装が汚れてる

 
 

セカンドオピニオンとして回答します!

訪問販売で不安を煽り法外な修繕契約をさせるトラブルが、屋根や壁では、あとを絶ちません。 皆様の不安と悩みをなくすために、グラスビトウィーンはセカンドオピニオンとして、無料相談を受け付けております。 どんな小さなことでも構いません。もちろんご相談いただいたからといって、しつこい営業などはいたしません。ぜひお気軽にご利用ください。  
いつでもどこでも簡単に相談できます 操作は簡単3ステップ
   
 

01 まずはLINEお友だちに追加

スマホで友だち追加パソコンで友だち追加
   
 

02 ご相談内容を送る

LINEで当社にメッセージを送る
お客様情報と連絡先、ご相談内容をできるだけ詳しく記載し、送信してください。内容によっては築年数、階数、建坪などもお教えいただく場合もございます。 ▼こちらの内容をお送りいただくとスムーズです。 1)お名前 2)お住まいの市区町村 3)ご相談内容(お写真も添付ください)
1対1のトークなので秘密厳守!
「友だち」からの個別の問い合わせは、当社スタッフ以外の誰も見ることができません。 「友だち」登録したこと自体、誰にも知られないので安心です。
トークだからレスポンスが早い!
会話をするようにすばやいレスポンスが可能です。お気軽にリフォームの事をなんでもご相談くださいませ。 ※急を要する場合はお電話でのお問い合わせお願いいたします。
 
 

03 あとは返信を待つだけ

トーク画面メッセージを確認でき次第ご返信いたしますので、しばらくお待ち下さい。 ※定休日や受付時間外にいただいたご連絡は、翌営業日以降にご返答いたします。 スマホをお持ちで無い方や操作方法が分からない場合は、お電話もしくはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
  無料LINEお見積り     Instagramで毎日工事風景を投稿していますで参考にしてみてください!! *************************** ドローンによる「屋根・外壁点検」のご相談はこちらから 下記お問い合わせフォームより、ご連絡先および 問い合わせ内容欄に「屋根・外壁無料点検希望」と ご記入後、「送信する」ボタンより送信してください。 メールが必須項目になっていますが、お電話のみがいいと いう方はメール入力欄に「info@grassbetween.co.jp」と 入力して送信してください。 **************************

    お名前 必須

    例:草間 太郎

    メールアドレス必須

    お持ちでない方はこちらを入力してください。:info@grassbetween.co.jp

    郵便番号

    例:194-0035

    住所

    例:東京都町田市忠生4-11-8

    電話番号必須

    例:042-851-9303

    問い合わせ内容必須

    例:見積もりが知りたい

     

    «  ||  »

    無料屋根診断

    ブログの最新記事

    カテゴリ

    月間アーカイブ

    pickup

    全て自社職人です!適正価格と適正品質を実現

    株式会社グラスビトウィーン
    株式会社グラスビトウィーン
    81 Google レビュー
    Kazuya Saijo
    Kazuya Saijo
    2023-08-28
    屋根が傷んできて、カバー工法をどこかにお願いしようと近隣数社で相見積もりをしました。 一番お値打ちだったこと、営業ご担当の専務さんの話がとても分かりやすかったので、こちらに決めました。 見積り調査でドローンを使ってたのは驚きましたが屋根を痛めないようとのことで好感をもちました。 足場の業者さんも含めて職人の皆さん気持ち良く挨拶頂いて安心感がありました。 出来上がりも良く、オプションの断熱材も有効だったこと実感しています。 さすがに耐久性はこれからの評価になりますが、コスト、工事期間、品質とも申し分なく、グラスビトウィーンさんにお願いしてとても良かったです。
    M H
    M H
    2023-08-16
    築20数年の我が家です。 屋根の一部が剥がれてしまっているのに気が付き、ネットで調べた会社に見積りを出して貰いましたがどうも納得が行かず迷っていた所、親戚にグラスビトウィーンさんを紹介して貰いました。 こちらの希望を伝えましたら、屋根は剥がれた部分の修理と塗装工事を提案していただきました。 外壁もかなり傷んでおり塗装工事が必要とは思っていたのですが以前近隣の工務店に相談しましたら我が家はお隣とかなり接近しており足場を立てるのが難しいと断られた経験もあり諦めておりました。 ところが、グラスビトウィーンさんは、外壁を治さないとこのままでは家が持たないと言う事で難しい足場を立てる工夫をしてくださり、なんと外壁塗装工事、ベランダの防水加工工事もして頂ける事になりました。 専務さんの丁寧な説明、適切な提案で安心してお任せする事ができました。 工事も自社の職人さんが担当してくださり、こちらの細かな要望やハプニングにもすぐに対応して頂き丁寧なお仕事にとても感謝、感動しております。 すべての工事が済み新築の様に生まれ変わった我が家を見て、難しい工事を引き受けてくださったグラスビトウィーンさんと紹介してくれた親戚に感謝です!
    三浦篤郎
    三浦篤郎
    2023-08-13
    今年の始めに家の屋根の軒天が破損し、外壁と屋根の塗装時期でした。グラスビトウィーン様を含めて3社見積りを取り比較検討しましたが、将来的な視点から維持も含めてカバー工法をご提案頂いたグラスビトウィーン様にお願いしました。 外壁塗装は手間の掛かる色分けをグラスビトウィーン様からご提案頂き、金額変更もなく快く仕上げて頂きました。職人の方も猛暑の中非常に細かい所まで塗装して頂きました。屋根の職人の方も作業途中の状況を細かく教えて下さり、安心してお任せ出来ました。作業中に教えて頂いたのですが、棟のシーリングが切れていて雨漏れをしていたことが分かり、結果的にご提案頂いたカバー工法でよかったと思いました。 引き渡しの日に何かあったら連絡下さいと言われて、会社としての対応にも安心感がありました。 足場が取れた後、仕上がりを観て想像以上に綺麗に仕上げて頂き、グラスビトウィーン様にお願いして本当によかったと思いました。
    杉山恵美
    杉山恵美
    2023-08-10
    築17年。三階の窓から見える屋根はヒビ割れ北側やベランダの内側はカビのシミがどんどん広がっていく我が家。 初めての屋根と外壁塗装で5社からお見積もりを頂いていましたが納得感と不安が拭いきれず検索してグラスビトウィーン様にLINEで問い合わせしました。直ぐに返信があり、内容と金額共に的確なご提案を頂き決めました。スピード感抜群です。 職人の方の教育も行き届いていて、とても一生懸命に自分たちの作品を作り上げるべく姿が印象的でした。進捗状況もこちらからの質問にも真摯に答えて頂き安心してお任せする事が出来ました。 外壁の色は迷いましたがカラーシュミレーションで納得いくまでお付き合い頂き決める事が出来ました。玄関周りの天井の色も気に入ってます。 こちらの要望がきっちり職人の方へ細かく伝わっていて大満足の仕上がりです。 最後に仕上げて頂いたベランダの両脇と玄関の右側などのサイディング?部分は夜など浮き上がって見えてとてもお洒落な仕上がりで雰囲気があって素敵になりました。ご提案頂き有難うございました。新しい家になって帰宅するたび笑顔になります。お友達にも紹介したいです。
    r k
    r k
    2023-08-10
    極めて効果的な屋根重量軽減をはかることができ、耐震対策の強化につなげることができました。ありがとうございました。
    佐々木るみ
    佐々木るみ
    2023-08-08
    築17年目の外壁塗装と太陽光脱着、屋根カバー工法(ディーズルーフィング、テラコッタ)でお世話になりました。 当初は別の業者で見積もりをしていましたが、内容と価格に曖昧さを感じ、Netで調べていた所、グラスビトウィーンさんに辿り着きました。 問い合わせから、疑問に思っていること、些細な事も含めて、親身に答えていただき、納得と安心で工事をお願いする事ができました。 職人さんも、礼儀正しくプロ意識の高い方ばかりで、 素人に分かりやすく説明してくださったり、細かな要望に根気よくお付き合いしてくださったり、新築したかの様な大満足のリフォームになりました✨ ご近所の評判も良いので、カラーシュミレーションの事や、30年メンテフリーの素敵な屋根材をお勧めしたいと思います。
    はぎうだやすこ
    はぎうだやすこ
    2023-07-26
    カバー工法の屋根工事、太陽光パネルの取り外しの出来る業者を探してたどり着いた業者がここの会社でした。 遮熱シートも貼ってくれて快適な夏が過ごせそうです。
    三澤今朝治
    三澤今朝治
    2023-07-11
    今回グラスビトウィーンさんに屋根の葺き替え工事をやって頂きました。仕上がりも良く満足して居ます。他社にも見積もりをお願いしましたが、グラスビトウィーンさんは説明も納得出来、工事費もかなり他社より安かったので、お願いしました。工事に来てくれた皆さんも、手際よく挨拶もしっかりしており、家内も好感触でした。また工期も予定より早く仕上げて頂き良かったです!
    青木一人
    青木一人
    2023-07-10
    築40年弱でコロニアルの劣化の心配から調査と工法材質に信頼が置けたのでカバー工法をお願いし、工事はお任せで完成しました。