外壁塗装モルタル壁の劣化症状を見逃していませんか?早急な対応が必要かもしれません!
モルタル外壁の特徴
■お家の外壁をチェック!塗り替えサイン10項目とは? |
モルタル壁とは
モルタル壁とは、ラス網(網の針金)等の上からモルタル(水・砂・セメントを混ぜたもの)を左官コテで塗り付けて、その後、吹付塗装して仕上げるのが一般的です。
モルタル壁は、築25年以上の一般建築物によく見受けられます。
モルタル壁の代表的な仕上げ形状は、吹付リシン・吹付タイル、吹付スタッコ等が挙げられます。サイディングボードが普及する前は、日本の住宅のほとんどがモルタルを使用していましたが、近年その割合は、減少傾向にあります。
モルタル外壁は、塗装仕上げなので、定期的にメンテナンスを行わないと、外壁の耐久性が著しく低下してしまいます。
また、スタッコ・土壁調仕上げ等は、仕上げ模様により、塗り替え時の塗料の使用量が大きく異なってきますので注意が必要です。
モルタルの主成分と性質
主成分;セメント、砂
特徴;耐久性・耐水性・耐火性に優れている。
極めてアルカリ性が強い。水分の乾燥は早いが、躯体への影響が大きい。職人の施工方法により、水分の吸込み量が異なる。
モルタル外壁の塗り替え時期
モルタル外壁の塗装は、新築が5~13年、一般的な塗り替え工事では塗装後10~15年経過すると、様々な経年劣化による不具合が生じてきます。
「チョーキング」「変色・退色」「ヘアクラック」「カビ・コケの発生」「クラック」「塗膜の膨れ」「塗膜の剥がれ」「欠損・爆裂」等があります。
外壁にこれらの劣化症状が現れてきた場合、塗り替えの目安となります。そのまま放置しておくと水分を吸収し、建物自体が劣化する可能性があります。塗り替え時期の目安として、外壁の不具合を十分把握し、適切な塗り替え時期で施工する事によって、モルタルの強度も通常に回復し、建物に悪影響が生じる事はなくなります。
■外壁塗装の手順は?施工までの流れとチェックすべきポイントとは? |
経年劣化による、モルタル外壁部分の劣化症状について。
モルタル壁の変色
塗膜は、あらゆる自然環境によって劣化しますが、強い直射日光による紫外線は、塗膜の大きな劣化要因です。
モルタル壁の退色
退色と変色は、塗膜の劣化の中で最初に起きてきます。
モルタル壁のチョーキング
塗膜劣化のチョーキングの対策としては、耐候性の高い塗料を使用する事により、チョーキング発生の時期を延ばす事ができます。 塗装面にチョーキングが発生した時点で、外壁を塗り替える事が最も効率的に塗り替え工事を行う事ができます。
チョーキングした状態をそのまま放置する事により、あまみずを吸収しやすくなり、塗膜だけでなく、モルタル全体が著しく劣化する原因となるので、早急な塗り替えを考える事が重要です。
モルタル壁にカビや藻が発生する
住宅に発生する主なカビには、黒カビ、青カビ、ススカビ、ケカビ、黒色酸母菌等があります。
カビ・コケの発生には、水分・湿気が不可欠ですが、経年によるモルタルの中性化や外壁塗膜の劣化に伴って、塗料の防カビ剤・防藻剤の薬効の低下により、カビ・コケが発生しやすくなります。
塗料の薬効作用による防カビ機能はもちろんですが、塗膜に耐水性・透湿性・耐汚染性が無くなると、モルタル壁に生じるカビや藻の発生を食い止める事が出来なくなります。
モルタル壁に生じたカビや藻は、塗膜の劣化を著しく進行させるので注意が必要です。
モルタル壁にヘアクラック・クラックが生じている
外壁にクラックが発生する主な原因としては、塗膜性能の経年劣化により、モルタル素地の膨張収縮に絶えられなくなり、塗膜にひび割れが生じます。
外壁のひび割れでも、深さ・長さ・向きによって、修繕方法を考える必要があります。特に構造クラックや貫通クラックが生じている場合は、漏水や爆裂の原因となるので注意が必要です。
一般的にモルタルは、ひび割れが生じやすく、定期的に塗装を行い防水対策を行わないと、モルタルに生じたひび割れから雨水が躯体内部にまで浸入して、モルタルがボロボロになってしまう事があります。
塗膜の膨れが生じている
モルタル外壁面に生じる塗膜の膨れは、クラックからの雨水の侵入や直射日光による蓄熱による熱収縮、モルタルに含まれる湿気が主な原因になります。
また、前回の下塗り不良(シーラーの塗布量不足によるアルカリ抑制効果・密着性の確保が不十分な場合・シーラーの選定ミス等)や、高圧洗浄不足や脆弱な塗膜の下地調整不良やクラック補修が不十分だった場合も、塗膜が膨れるケースがあります。
モルタル外壁面に生じた塗膜の膨れは、塗膜によるモルタル保護機能・美観性が消失しているので、この様な状態になった場合、早急に塗膜の膨れを除去して、塗り替え工事を行う事をお勧めします。
モルタル壁面の塗膜剥離
クラック等から水分が躯体内部に浸水して、モルタルと塗膜との付着力が無くなり、密着不良となって、塗膜が剥離します。
塗膜が剥離した状態は、下地のモルタルが完全に露出しているので、住まいの美観を損ねるだけでは無く、躯体の腐食、室内への雨漏れの原因となります。
早急に塗装をしてモルタルを保護する必要があります。
モルタル壁シーリング部分の劣化・破断
シーリング材の表層に塗膜が無い場合は、塗膜がある場合と比較しますと、早く劣化します。
シーリング部分の劣化・損傷は、雨漏りに直結するので、特に屋上防水やサッシ周り板金の取り合い部分のシーリングに問題がある場合は早めに対処する必要があります。
シーリング材の劣化の状態によって、増し打ち・打替えの施工方法を検討する必要があります。
モルタル壁の欠損
モルタル壁面が欠損する原因は、モルタル壁に生じたクラックからの浸水によって、強アルカリ性であるモルタルが中性化する事によって、モルタルが脆弱化してしまい、モルタル内部のラスや鉄筋が錆びて膨張する為です。
モルタル壁の爆裂
欠損と同様に建物の寿命に大きく影響を与えますので、早急に樹脂モルタル等で、モルタル補修工事を行う必要があります。
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