外壁塗装の色選び・人気の組合せとプロが選ぶ配色9選!
外壁塗装の色選び・人気の組合せとプロが選ぶ配色9選!
色選びは塗装にとって成功するか失敗するかの分かれ道と言っても過言ではありません。
外壁塗装(リフォーム)をしようと決めて、業者・価格が決定し、さあ!色選び!
前回と同じは変わり映えしないから少しは変えたいな!と思われる方がほとんどではないでしょうか。
しかし・・・ここからが悩みどころ。
色見本を見ても似た色が多いし、思ったより派手にはしたくないし、屋根と壁の組み合わせ(バランス)もわからない。
わからない事だらけで、本来ワクワクする色選びも失敗したらどうしようという思いから恐怖に変わります・・・。
「色見本で確認した色と、外壁に塗装した色が違って見える」など、外壁塗装の色に関するクレームは、後を立ちません。
せっかくお金をかけて、良い業者や塗料を選んでも色選びで失敗すると今後10年後悔することになってしまいます。
このような事態にならない為に色選びで失敗しない為のステップをまとめましたので是非参考にしてください。
❶成功する色選びのポイントとプロが教える配色例
■ポイント1.外壁塗装で成功する色選びの為に押さえる6つのステップ
外壁・屋根の色選びで失敗すると次の塗装工事までの10年間気に要らない色のまま過ごすか、やり直しの場合は最悪数十万円以上かかってしまう場合もあります。
たいていの場合、自分で色味を選んでしまった以上、タダでやり直しはできません。
だからこそ失敗しないために下記手順を踏んで色選びを行いましょう。
①近隣と自分の家の写真を撮影し、調和させるのか目立たせるのか方向性を決める
②ご家族やご自身でどんな色にしたいかイメージを言語化する
③イメージに合う色味を選び最低でもA4サイズ以上の面積で確認する
④室内の蛍光灯ではなく外で太陽光の下、朝、昼、夜に色確認
⑤人気色や流行色もチェックする
⑥カラーシミュレーション、試し塗りをしてみる
①②はまず、色を選ぶ前にご家族で話し合いをすることをオススメします。
③~⑥までは候補色が見つかった後にチェックしてみましょう。
■ポイント2.建物の色のプロがオススメする家のカラーコーディネート9パターン
実際に建物の外装、内装のカラーコンサルタントがオススメする家のコーディネートパターンをご紹介します。
【ナチュラル】
ナチュラルStyle
優しさを好むタイプにおすすめスタイル
イメージワード 自然な/親しみやすい/穏やかな/素朴な/あたたかい/さわやかな/のどかな/くつろいだ/すがすがしい/フレッシュな!
ウォームStyle
高級感のある檜皮色(ひわだいろ・8077)のような重厚な色も外壁に練色(ねりいろ・8096)を使用することで、自然な暖かさを与えることができます。
香色(こういろ・8097)も上品さと共に穏やかなイメージに仕上がります。
ヨーロピアンStyle
弁柄色(べんがらいろ・8068)は、自然色として代表的な赤茶。丁字色(ちょうじいろ・8095)は香木から染め出した色で、明るい印象を与えます。
土器色(かわらけいろ・8072)を加えることで素朴な暖かい楽しい雰囲気に仕上がります。
フォレストStyle
明るい日差しの自然の森の中でくつろぐイメージの配色です。
ジェードグリーン(9106)の落ち着きとオパールグリーン(9021)の爽やかさに、マイナスイオンを感じ、レモン(9009)のはじける輝きが新鮮に仕上がります。
【クラシック】
伝統の良さを好むタイプにおすすめスタイル
イメージワード 伝統的な/風格のある/格調のある/安定感のある/上質な/重厚な/おちついた/アンティークな/フォーマルな
ナチュラルStyle
璃寛茶(りかんちゃ・8078)は、江戸時代、上級階級に好まれた上品な色。
白茶(しらちゃ・8093)も伝統配色によく見られる和紙の色で優しさを与えます。
伽羅色(きゃらいろ・8094)を穏やかなアクセントカラーとして使用します。
フォーマルStyle
消炭色(けしずみいろ・8079)は、重厚さを与える色。
薄丁字(うすりょうじ・8084)でやわらかさを与えながら、アクセントカラーに栗色(くりいろ・8076)の伝統的で優雅な色を少しだけ加え、個性を出しています。
【モダン】
斬新さを好むタイプにおすすめスタイル
イメージワード 革新的な/都会的な/人工的な/理知的な/はっきりした/シンプルな/スマートな/シャープな/メカニックな/クールな/ハードな
モダンStyle
深緑(ふかみどり・8098)は、暗い色の中でも優しさを感じさせます。
外壁は生成色(きなりいろ・8091)で明るく仕上げ、アクセントカラーの柳葉色(やなぎはいろ・8105)が落ち着いた中にも新鮮さを感じさせます。
クリアStyle
消炭色(けしずみいろ・8079)の黒に近い屋根色に、真珠色(しんじゅいろ・8085)の明るい白色を外壁色にすることで典型的なモダンスタイルに仕上げられます。
アクセントのエレクトリックブルー(9014)でさらに個性的です。
シンプルStyle
ペリウィンクブルー(9006)の青が少し入った爽やかな白にラピスラズリ(9107)の個性的な屋根色でシンプルに仕上がります。
クールグレイ(9012)が都会的な上品さを感じさせます。
【ディレクションカラー】
新しさを求める方におすすめスタイル
ポップStyle
色彩効果:開放的な明るさで親しみやすさを取り戻します。
家の形状などにより合う色、合わない色は出てきますが、この9パターンだけでも色を変えるだけで見た目の印象がガラリと変わることがおわかりいただけたでしょうか。
更に最近では単色の塗料に加え石調の塗料なども開発されておりデザイン性も広がっています。
石調塗料については下記でご紹介します。
❷最近の傾向と塗料メーカーの人気色
❷-1 最近の色選びの傾向
最近の流行・傾向として多いのは環境になじませる色味です。
震災などの影響により、奇抜なものよりもエコ思考、自然に合うなどの色味を選ぶ方が多くいらっしゃいます。
しかし個性的な色を選んではいけないという事ではありません。
あくまでもこの家をどうしたいかを考えの根底に置いた後に色味を選択するようにしましょう。
❷-2塗料メーカーで選ばれている外壁・屋根の人気色
塗料メーカー89色の中での外壁・屋根の人気ランキングをご紹介します。
外壁の人気色もナチュラルな色が多く目立ちます。
❷-3緑に合う配色パターン
植樹やガーデニングをされている人から良く緑に合う色を教えて欲しいという質問を良く頂きます。
実は戸建においては緑に合わない色味はありません。
真っ白でもアイボリーでも茶色、赤でも合います。
重要なのは緑になじませるか?家を緑から引き立たせるか?によって色の選択が変わってきます。
緑になじませるのであれば自然界に多く存在するイエローベースの色味(ベージュなど)を選び、また、家を引き立たせたい場合は自然界にないモダンな青みの強い色(真っ白など)を選択すると良いでしょう。
❸失敗しない為の4つのポイント
塗装の失敗で一番多いのが『イメージと違う』『こんなはずじゃなかった』という、自分の頭の中で描いていた色味との違いです。
ここで難しいのが、何が失敗で何が成功か?明確な基準が無いことです。
何が失敗かの把握ができないのです。
「イメージと違う」失敗しない為に大事な4つのポイントをまとめました。
❸-1家の周りの環境を良く見てイメージを言語化すること
近隣3~4軒とともに写真撮影をし、周囲の住宅の色と同調させるのか、目立たせるのかなどを話し合いましょう。
ご家族で自宅周辺を歩いてみて、もしご近所に気に入った色があれば色名をご近所に聞いておくこともオススメ!
また、聞けない場合は業者と同行して色味を見てもらいましょう。
通りから自宅の屋根の色味はどのくらい見えるのかを把握しておくのも必要です。
屋根の色味が良く見える場合は屋根と壁のバランスを考えることも大切です。
そして立地条件も大きく影響してきます。
大通りに面しているのであれば、真っ白ではなく汚れが目立ちにくい少し濃い目の色を選択肢に入れてみることをオススメです。
自然の中や別荘地にある建物と住宅地にある建物、商業地に隣接した建物では、それに似合う色が異なります。
周囲の環境を見た後はご自身またはご家族でイメージの統一をするために話し合いましょう。
❹理想とするイメージを言語化してみよう
❹-1似た色の選択に要注意!色の面積はより大きい方が塗装後のイメージがつく
一番多く悩みとして挙げられるのが、似た色の選択の難しさ。
塗料メーカーなどの小さい色見本で並んでいるのを見ると何が違うのかわからないほど似た色が多くあり、どの色が良いのかわからなくなりますよね。
数色で悩んだ場合はまず全てのA4以上の色見本を取り寄せましょう。
小さい色見本ではなくより大きな色見本で確認する事をおすすめします。
例えばベージュ系と一言で言っても・・・
この面積で見てもなかなか違いがわかりません。少し大きくみるとどうでしょうか?
先ほどと違い少し大きくする事で色の違いが少しわかるのではないでしょうか?
面積の大小により色の見え方が変わる事を面積効果といいます。
一般的に明るい色は小さな面積より大きな面積の方がより明度と彩度が高く、暗い色は明度が低く感じられます。
外壁は非常に大きな面積を塗ることになります。出来るだけ大きな色見本帳で色味を見る事をオススメします。
❹-2色見本は使い倒そう。太陽光で朝昼晩に確認
色選びの際まずは何十種類か一緒に入った見本帳を見る事になるでしょう。
似た色味は全て大きいサイズを業者に借りて比較すると、小さな色見本ではわからなかった違いがあります。
まずはその時点で候補をリストアップし、その後は必ず施工業者にお願いし最低でもA4以上の大きさで確認しましょう。
大きければ大きいほうがよりイメージが湧きます。
A4サイズの色見本帳
大きな色見本帳で確認する事ができたら次に外の太陽光で確認しましょう。
蛍光灯の下と太陽光の下では見え方が異なります。
朝、昼、夜でも異なりますので時間ごとに外で確認してみましょう。
蛍光灯=青の波長を多く含んでいるため、実際に外で見た時とのギャップが生じます。
それでもまだイメージがつかない場合は試し塗りを施工会社に相談してみるのも手です。
しかしいくら試し塗りとはいっても塗料を仕入れなければなりません。
高価な塗料などもありますので、費用が多少かかってしまうケースもあります。
❹-3なかなか決まらない方にはカラーシミュレーションがオススメ
色味自体ではなく全体の配色イメージを見るにはカラーシミュレーションが効果的です。
サッシやその他箇所とのバランスは取れているか?屋根と壁の組み合わせはおかしくないか、またツートンを選択される方は配合のバランスはどうか、など全体像を把握する事で塗り替え後のイメージが更に湧きやすくなるでしょう。
ただしカラーシミュレーションはパソコンで見る色味、印刷のインクなどにより見え方が変わって来ますので、近似色の色の比較には向きません。
大きく色を変更する際、全体像のイメージを使う際に使用しましょう。
カラーシミュレーションは、塗装業者に依頼すれば、実際の家の画像で外壁などの色を変更してイメージをつかむことが出来ます。
❺デザイン性の高い色選び
1.色彩調和 全体的な色の『まとめ』と『きわだつ』イメージに合わせて『まとまる配色』『きわだつ配色』どちらで行くか判断しましょう。
2.構成 色と色の組み合わせの面積比
配色構成 色と色の組み合わせの面積比
一般的にベースカラー(基本)全体の約70%・アソートカラー(調和)全体の約25%・アクセントカラー(変化)全体の50%と言われます。
これは男性のスーツ姿にたとえるとスーツがベース、ワイシャツがアソート、ネクタイがアクセントというイメージです。
全体の印象がベースカラーで決まります。
それを補助するためにアクセントカラーを用いて、さらに個性をプラスするためにアクセントカラーを用います。
ベースを際立たせるための配色やベースをぼかす配色など、目的に応じてさまざまな取り合わせがあります。
■ベースカラー(全体の約70%)=外壁の色
■アソートカラー(全体の約25%)=屋根や塗り分けする場合の外壁の色
■アクセントカラー(全体の約5%)=車庫の色やテラス、ドアの色
3.ツートン・バイカラーで成功する組み合わせと塗り分け方
より個性を出したい方にオススメのバイカラー(二色使い)は大きな面積の塗り分けに効果的です。
縦縞模様はクールでスタイリッシュに。横縞模様は落ち着いた穏やかな印象を与えます。
■アクセント×縦縞
■アクセント×横縞
また使う色味に関しても印象がガラリと変わります。
■穏やかな組み合わせ
■爽やかな組み合わせ
■華やかな組み合わせ
組み合わせる色味に応じて家を大きく見せたり、すっきり見せたり、個性的に見せる事ができます。
なりたいイメージに沿って色選びをすることが大事です。
2色以上の塗り分けをお考えであれば先程紹介したイメージの言語化と合う組み合わせを選んで行きましょう。
4.圧倒的な高級感を出したい方は多彩模様の塗料
高級感などをより求める方には単色ではなく石調仕上げのように見える多彩模様塗料などがオススメです。
立体的に演出されるので家が大きくなったように見えるでしょう。
多彩模様塗料の仕上がりイメージ
全面に使用しなくてもポイントに使用したり、バイカラーの一色に使う事で、更に高級感や立体感のある仕上がりを表現できます。
モダンミュージアム
都会感覚を演出。スタイリッシュな印象を与える現代的な配色
ヨーロピアンカントリー
欧州風を演出。親しみやすい印象を与える明るく自然な配色
■外壁塗装の施工の流れと注意するチェックポイントとは?
■外装工事・塗装の3つのポイントとは?
❺住宅の色選びに成功するために踏むべき6ステップ
色選びに関して様々お伝えしましたがご自宅の塗り替えイメージは湧きましたでしょうか?
考え出したらキリがない外壁塗装の色選びですが、やはり根底にあるのは自身がどのようにしたいかのイメージを決める事。
色はそのイメージを表現する手段にすぎません。
自身のイメージ通りの色味にする為に再度踏むべき6ステップを記載します。
①近隣と自分の家の写真を撮影し、調和させるのか目立たせるのか方向性を決める
②ご家族やご自身でどんな色にしたいかイメージを言語化する
③イメージに合う色味を選び最低でもA4サイズ以上の面積で確認する
④室内の蛍光灯ではなく外で太陽光の下、朝、昼、夜に色確認
⑤人気色や流行色もチェックする
⑥カラーシミュレーション、試し塗りをしてみる
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