耐用年数を長く保持するための屋根材選び!
屋根にメンテナンスフリーが無いのは何故!耐用年数の長い屋根とは?
屋根にメンテナンスフリーが無い何故!寿命の長い屋根とは?
◆経年劣化した屋根
「屋根のメンテナンスフリーの素材って?」との思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
現在では、屋根材で完全なるメンテナンスフリーの素材は存在していません!
今回は、寿命(耐用年数)が長い屋根材や、メンテナンスフリーに近い状態にするために避けたい屋根材は!
1:屋根でメンテナスフリーになる素材がない訳
屋根が完全にメンテナンスフリーにできない訳は、ルーフィング(防水シート)に原因があります。
ルーフィングは屋根内部に貼ってある雨漏り防止用のシート(第二防水ともいわれています)です。
《ちなみに第一防水は、屋根材そのものです≫
実は、屋根材には50年以上はメンテナンスがいらない素材もあります。
しかし、内部のルーフィングは20〜30年で交換が必要なため、屋根全体で考えると完全なメンテナンスフリーは現状実現しないのです。
2:メンテナンスフリーに近い長寿命の屋根材!
屋根材にはメンテナンスフリーに近い長寿命の素材もあります。
耐用年数が長くメンテナンスの手間が少ない材料を紹介します。
2;1日本瓦
粘土を材料とした瓦で、日本家屋に似合うデザインの屋根材です。
屋根材のなかで特に高耐久という特徴があります。
耐用年数は50〜100年あり、ルーフィングの貼替えを除けば瓦が破損したり外れたりしないかぎりメンテナンスがほとんど必要ありません。屋根材としては非常に高額です。
日本瓦は、メンテナンスをしたくない人や、和風の住宅に住んでいる人に適しています。
ただし、メンテナンスの手間は少ないですが台風や強風で瓦のズレや破損する危険性はあります。
瓦は重量があるため台風などでも影響を受けにくい素材ですが、台風や強風の直後には屋根の確認をしたほうがよいでしょう。
2;2銅板
銅を素材とした金属屋根です。
瓦と同じく高耐久な素材ですが、軽量で耐震性が高い特徴があります。
また、銅板屋根は瓦以上にメンテナンスの手間がかからない屋根材です。
銅板は金属屋根のため錆びます。
しかし、他の金属と違うのは錆びるほど内部が保護されて耐久性が高くなる点です。
耐用年数は60年以上ありますが、瓦素材の2倍以上の高額な価格となります。
銅板屋根は、どれだけ費用がかかってもいいからメンテナンスがいらない高耐久の屋根材を使いたい人に向いています。
ただし、銅板屋根はメンテナンスの手間は少ないですが台風や強風のほか、軽い飛来物でも破損する危険性があります。
銅板は薄い金属板のため強風による飛来物には弱くなります。
2;3ガルバリウム(ジンカリウム)鋼板
ガルバリウム鋼板はアルミニウムが55%と亜鉛が43.4%、シリコンが1.6%で構成されている合金メッキ鋼板です。
ガルバリウム鋼板は金属製にもかかわらず錆びにくい特徴があり、軽量のため耐震性が高いです。
ガルバリウム鋼板は、安価を抑えてメンテナンスの手間を極力避けたい人に適しています。
3:屋根に使う素材には塗装が必要な種類があります。
以下の屋根材は塗装が必要だったり耐久性が低かったりするために10年に1度はメンテナンスが必要になります。
3;1スレート
薄い板状の屋根材がスレートです。
コロニアルやカラーベストとも呼ばれています。
様々な住宅に似合うデザインで安価なため、多くの住宅で屋根材として利用しています。
耐用年数は20〜30年ですが、10年に1回程度は塗装が必要です
スレートは工事費用を抑えたい人に適しています。
3;2トタン
薄い鉄板を重ねた屋根がトタンです。
安価ですがデザイン性と耐久性が低く、錆びやすいため一般的な住宅では利用頻度が低いです。
耐用年数は10〜20年程度で、頻繁に交換が必要な素材です。
耐久性は無視して、とにかく屋根工事費用を安くしたい人には向いています。
3;3アスファルトシングル
アスファルトシングルは、ガラス素材にアスファルトを浸透させて石粒を付着したシート状の屋根材です。
デザイン性が高いことが特徴です。
1枚が小さいため施工しやすく安価での工事が可能ですが、耐久性が無い為メンテナンスの頻度は高まります。
耐用年数は20〜30年です。。
アスファルトシングルはデザイン性を重視する人に向いている素材です。
メンテンナンス頻度が多い屋根材をまとめると以下のようになります。
いずれも10年ごとに塗装や補修が必要になります。
4:屋根材の耐用年数を長く保つためには
同じ屋根材を使ったとしても施工条件によって耐用年数は変化します。
屋根材の耐用年数を長く保つための重要な要素とは!
4;1優良業者に施工してもらう
屋根材の耐用年数を長く保つコツは、技術力の高い・信頼のおける優良業者に施工してもらうことです。
技術が未熟な業者に依頼してしまうと、たとえ50年はもつといわれる瓦屋根を使ったとしても数年で崩れてしまいます。
では、優良業者はどのように探したらよいのでしょう。
1⃣必ず相見積もりを取ること
優良業者を見抜く最も簡単な方法が相見積もりです。
相見積もりとは複数の業者に同じ工事条件・同じ材料で見積もりをしてもらうことです。
同じ工事条件ですから価格や細部が違う場合はすぐに見分けられます。
3社ほど相見積もり取り、価格が離れすぎていたり他の業者にはない工事内容が含まれていたりする場合は業者に確認してみるのがよいでしょう。
具体的な回答が得られない場合は他の業者に依頼したほうが賢明です。
*具体的な見積書を提出してきた業者を選ぶ
見積書の内容が具体的な業者ほど信頼性が高くなります。
悪徳業者だと○○工事一式など「塗装工事」と「足場工事」の2種類しか見積書に記載していないケースもあります。
最低でも塗料の商品名や、塗る場所の名称などを細かく記載していなければ信頼できる業者とは言えません。
*親切な対応をしてくれた業者を選ぶ
営業担当者が親切に対応してくれるかどうかも優良業者を選ぶ基準となります。
優良業者は社員への教育が行き届いているため営業担当者も熱意にあふれています。
あなたの疑問点に細かく答えてくれるだけではなく、より良い工事のための提案もしてくれるでしょう。
4;2定期的にメンテナンスをする
屋根材の耐用年数を長く保つもうひとつの秘訣は、定期的にメンテナンスを行う事です。
どれほど長い耐用年数を誇る素材であっても、屋根内部のルーフィングは20〜30年おきには張り替えしなくてはなりません。
また、塗装が必要な屋根材の場合は10年おきにメンテナンスが必要となるでしょう。
屋根素材の寿命が長くても、コケやカビが発生してしまったら劣化が進行するため洗浄しなくてはいけなくなることもあります。
屋根は7〜10年おきに業者にチェックしてもらい、定期的にメンテナンスすることで耐用年数を長く保持することが出来ます。
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