人気の高い金属屋根ディプロマットスターとスーパーガルテクトを徹底比較!特徴&選び方お勧めパターン解説!
株式会社ディートレーディング ディプロマットスター
アイジー工業株式会社 スーパーガルテクト
我が家もそろそろ金属屋根にしようかなぁ、と考え中のあなた。
一口に金属屋根といっても、たくさん種類があるようだし、どれがいいのか分からない…という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、金属屋根を大きく分けて2種類に絞って、特に人気の高い株式会社ディートレーディングのディプロマットスターと、アイジー工業株式会社のスーパーガルテクトの特徴と選び方について解説していきます。
数ある金属屋根の中から、これにして良かった!と思えるものを選べるように分かりやすくお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
1章 金属屋根2種類の特徴
ディートレーディングのディプロマットスターと、アイジー工業のスーパーガルテクトは、それぞれ違う特徴を持っています。
屋根材選びで比較をする際は、次のポイントを参考に決めるといいでしょう。
それでは、実際に2つの屋根材の特徴を見てみましょう。
1-1 スーパーガルテクト(ガルバリウム鋼板)
意匠性 | デザインの高さやカラーのバリエーションが豊富 |
耐衝撃性・耐食性 | ★★★☆☆ |
断熱性・遮音性 | ★★★☆☆ |
量重 | 5約5kg/㎡ |
耐久年数 | 15~25年 |
メーカー保証年数 | 塗膜15年(フッ素20年) 赤さび20年 穴あき25年 |
金属屋根のリフォームで一番メジャーなのが、このガルバリウム鋼板です。
スーパーガルテクトはガルバリウム鋼板ですが、屋根材に最適な超高耐久ガルバリウムを採用しており、2%マグネシウム‐55%アルミニウム‐亜鉛合金めっき鋼板です。ガルバリウム鋼板(55%アルミニウム、亜鉛合金めっき鋼板)にマグネシウムを2%添加することにより、めっき層を強化しています。
金属屋根材としての軽量さが特徴であり、建物にかかる負担が少ないため、地震などの災害時にも有利で、比較的コストが低く、扱っている業者も多いです。
夏場に熱くなりやすいという特徴がありますが、断熱材を入れることである程度緩和されており、燃えにくい自己消化性を備えています。
ただし15年~20年経つと色褪せてさびてきますので塗装が必要になります。特に潮風には弱く、海岸線から500mの立地条件ではさびるのが早くなるため海沿いの地域にお住まいの方なら、よりさびにくいジンカリウム鋼板の屋根がおすすめです。
また、45㎝間隔で雪止めを設置する必要があるためコスト増になります。
1-2 ディプロマットスター(ジンカリウム鋼板)
意匠性 | デザインの高さやカラーのバリエーションが豊富で美しい仕上がりが期待でき、建物の外観を向上させます。 |
耐衝撃性 | ★★★★★ |
断熱性・防音性 | ★★★★★ |
量重 | 約7kg/㎡ |
耐久年数 | 30~50年 |
メーカー保証年数 | 30年 |
ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板の違いは、亜鉛とシリコンの含有率、商標の違いのみです。
ディプロマットスターはジンカリウム鋼板(55%アルミニウム‐43.4%溶融亜鉛‐シリコン1.6%)です。ガルバリウム鋼板と同じ組成の鋼板ですが、亜鉛鉄板との耐久比較は3~6倍耐久性が優れています。この鋼板に温もりのあるセラミックコートを施した自然石粒を吹き付けているので、通常の鋼板屋根材の特有の暑さや、音のうるささなどを自然石粒をコーティングすることにより、熱を和らげ雨音を抑える快適構造の屋根材です。
セラミックコートとは?
日本でも古くからある釉薬と呼ばれる着色方法で、色を生成する色粉とガラスの素が700℃~1250℃以上の高温酸化焼成という焼きの工程を施すと、色粉がガラスに封じ込まれ、これによって長期的に色彩を維持できる着色方法です。陶器瓦や磁器タイル、お茶碗や茶器などに使われているので、再塗装不要です。
ディーズルーフィングの金属屋根材は、軽量性は前述のガルバリウム鋼板と同様であり、さらに長寿命で耐久性が高い材料が使われており、厳しい気候条件でも優れた耐候性を発揮します。
一部の製品では初期投資が高価でネックになりますが、長期的なメンテナンスコストとしては安くなります。
また、積もった雪が屋根の上で自然に解けてなくなるため10寸勾配までは雪止めが不要です。
2章 金属屋根の選び方 おすすめ2パターン
金属屋根はそれぞれに長所・短所があるので、どれを選べば良いのかは、皆さまご自身の考え方や建物の状況によって変わってきます。
ここでは、リフォームのプロがおすすめする選び方のパターンを2つご紹介します。
種類を知っても選びきれない、迷ってしまうという方は、ぜひこちらを参考にしてみてください。
2-1 豊富なカラーバリエーション選択なら「スーパーガルテクト」
デザインにはこだわらない、なるべくリーズナブルに金属屋根にしたいなら、スーパーガルテクトがおすすめです。
耐久年数20年以上、とトタンに比べて耐久性も長く、カラーバリエーションの豊富さに加え本体価格はジンカリウム鋼板より若干安くなり、費用と耐久性のバランスが優れているからです。
ただし、色によっては高くなったり、フッ素仕様のものを選ぶとディプロマットスターより断然高価になります。
実際に戸建住宅のリフォームでは最もメジャーな金属屋根材で、製品の色・デザインや施工事例も豊富で安心感があります。
できるだけコストは抑えたい…という方ならスーパーガルテクトがおすすめです。
2-2 デザイン性・耐久性を重視するなら「ディプロマットスター」
しっかり長持ちさせたい、あるいはおしゃれなデザインにしたいなら、ディプロマットスターがおすすめです。
石粒がコーティングされていることで、耐用年数は30~50年と非常に長く、長期間塗り替えの必要がありません。
また、塩害にも強いため、海沿いの地域でも高い耐久性を発揮してくれます。
デザイン面でも、石粒によるざらざらした質感は、一般的な金属の光沢感があまり好きではない方にもぴったりです。
主棟、通し棟、ケラバ、換気棟をトリム仕様(同質役物仕様)にすれば高級感が一段と出ます。耐久性や見た目のデザイン性にこだわりたい方はディプロマットスターを選びましょう‼
まとめ
金属屋根は、主にガルバリウム鋼板・ジンカリウム鋼板・トタン・銅板・ステンレス・チタンの6種類あります。
・少しでもコストを抑えた工事をするならスーパーガルテクト(フッ素仕様は除く)
・耐久性や意匠性重視ならディプロマットスター
また、どちらの屋根も定期的な点検・メンテナンスを行えば長持ちする、非常に良い建材です。
メンテナンスの時期は屋根材により異なりますが、点検は年に1回を目安に行うといいでしょう。
大切なお家の屋根選びにお役に立てれば幸いです。
ぜひお気軽にお声がけください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
■株式会社グラスビトウィーン
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