外壁塗装と色選び:イメージの違い
色選び:イメージとの違いに注意するポイント
外壁塗装は、住宅の外観を大きく変える重要な要素です。特に色の選択は、建物のイメージや価値を左右する重要な決定です。
1:顧客心理を理解する
* 顧客は外壁の色について、自分の理想や希望を持っています。例えば、暖かいイメージやモダンな雰囲気を求めることがあります。そのため、色選びの際には、顧客の希望や期待を十分に聞き出すことが重要です。
2:イメージとの違いに注意する
* 顧客が選んだ色と、実際に塗装された後の印象には差異が生じることがあります。色は照明や周囲の環境によって異なる見え方をします。そのため、実際のサンプルを見て、変化する光や影の影響を考慮することが大切です。
3:色選びの注意点
* 色の選択は、建物の外観や周囲の環境と調和することが重要です。周囲の景色や隣接する建物との調和を考え、目立ちすぎずに馴染む色を選びましょう。
* また、季節や地域の気候条件に合わせて色を選ぶことも重要です。暖色系は暖かい気候に、寒色系は寒冷地に適しています。地域の風土や文化にも敏感に対応しましょう。
イメージの違い
塗装の色選びで特に注意したいのが、イメージとの違いです。家主が描いたイメージと、じっさいに塗装された色にギャップが生じると≪エッ~・イメージと違う≫ということになりかねません。色は見る場所や、天気、方向、時間帯によって見え方が変わるほか、目の錯覚によるものもありますので、色選びには注意が必要になります。
* イメージより色が明るい(暗い):同じ色でも見る大きさによって見え方に違いが生じます。これは目の錯覚によるもので(面積効果)と呼ばれます。外壁のように大きな面積に塗装をすると、色見本で確認した時より、明るい色はより明るく、鮮やかな色はより鮮やかに見えます。また、暗い色はより暗く感じるにはこの面積効果に起因しています。
* テカテカして落ち着かない:同じ色でもツヤ有とツヤを消した塗装では、イメージが変わります。施主によっては見た目のデザインより汚れにくいツヤ有を選択する方もいらっしゃいます、ツヤに関する打ち合わせは十分に行う必要があります。
* シュミレーションと違う:コンピューターソフトなどを使って色のシュミレーションをすることが多くなりましたが、実際に塗装をすると感じ方が異なって見える。画像での色確認には限界がある事を理解してシュミレーションすることが大切です。
* 色のバランスが悪い:家の形状や仕上げ材にもよりますが、色を選ぶ際には建物に合う色のイメージを考慮に入れて選択することが大切です。
問題解決のために
* 日本塗料工業会の塗装標準色より塗装メーカーの外装向けの色見本板を使用したほうが無難です。
* 地域に景観についての取り決めがある場合があるので注意する。
* 自然の中に溶け込むような色、自然を引き立たせるような色を選ぶと悪目立ちしない。
* ツートンカラーなら、調和のとれた同色系か彩度が同程度の色を選ぶとよいとされています。
* 上下で色を分けると安定感がある印象になります、また、付帯部の色選定でも印象が変化します。
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