外壁塗装が『手抜き格安か』を見抜ける見積書の5大チェックポイント!
外壁塗装が『手抜き格安か』を見抜ける見積書の5大チェックポイント!
その外壁塗装が『手抜き格安か』を見抜ける見積書の5大チェックポイントとは?
外壁塗装の工事を依頼する際、料金だけを確認して安易に契約することは失敗のもとになります!
まずは見積書を依頼し、「本当に格安かどうか」を見極めないと後悔することもあります。
そこで、今回は見積書における5つのチェックポイントをごごしょうかいしますね!
外壁塗装の価格相場から格安かどうかを判断する
◆㎡の単価の価格相場は8,000円〜10,000円
外壁塗装の価格相場は、延床面積30坪(約100㎡)前後で80万円~100万円といわれています。
これは、普及品のシリコン系塗料を使用した場合の価格で、外壁の状態や塗装面積によっては変動することもあります。
また、ひと口に外壁塗装といっても、窓枠や戸袋などもあるため、相場プラスアルファの額で考えておきたいところです。
これを踏まえたうえで価格相場を㎡の単価で算出すると、「1㎡あたり8,000円〜10,000円前後」になります。
◆オプションは1箇所につき1,500円~5,000円
窓枠や戸袋などの箇所は、業者によっては別途で計算する「オプション」扱いになることもあります。
その場合、「1箇所」もしくは「1㎡(平方メートル)」での単価を見積書に記載するのが一般的です。
主な箇所としては、戸袋・雨戸、雨どい、窓枠、面格子、軒天などがあり、価格相場は1箇所につき「1,500円~5,000円」になります。
つまり、見積書の「外壁塗装項目」では『8,000円〜10,000円/㎡×延床面積(㎡)+各オプションの価格の合計』が価格相場となるため、それ以下であれば安価であるといえるでしょう。
しかし、安価だからといって「適性な格安」とは限りません。
手抜き工事を招く「手抜き格安」の可能性もあります。
正しく判断するには、外壁塗装の施工サービスや塗料について理解しておくことが必要ですね。
外壁塗装の主な施工サービスを知る
◆下準備があるから作業期間は2週間前後
いざ外壁塗装をするといっても、いきなり塗装から入ることはなく、しっかりとした下準備が必要になります。
また、準備があるということは、必然的に片づけといった後処理の工程も発生します。
一般的な住宅であれば、主な工程内容と期間を並べると、足場工事(1日)、養生(1日)、高圧洗浄(1日)、乾燥(1日~2日)、下地調整(1日)、外壁塗装(3日~5日)、養生撤去・点検・清掃(1日)、足場解体(1日)になります。
日数はあくまで目安ですが、作業期間は最低でも2週間前後を要するといえるでしょう。
また、この場合の2週間というのは施工する日数のため、依頼する際は「日曜日」や「雨天といった天候」などで作業不可の日も考慮して検討する必要があります。
◆塗料やサービス内容をしっかり確認する
工程のなかで最も日数を要する外壁塗装ですが、その理由は「下塗り・中塗り・仕上げ塗り」という3度塗りをする必要があるからです。
ただ、塗料によっては塗り方が決まっており、2度塗りが適切な場合もあります。
つまり「2度塗りだから安価だった」としても手抜き工事とは限らず、これだけで料金が格安かどうかを判断することはできません。
それよりも、見積書をチェックする際に「外壁塗装の作業日数を確認する」こと、業者に「外壁の状態に適した塗料を使用しているのかを聞く」ことのほうが重要です。
また、高圧洗浄や下地調整を基本サービスに含む業者もあるため、無料と有料の作業の区別をはっきりさせておきましょう。
そのほか、下地調整の詳細(さび止め、シーリング、ケレンなど)を把握することも、格安かどうかの判断基準につながります。
塗料の違いや価格相場を知る
塗料は、下塗り用と仕上げ用の2種類に分かれます。
下塗り塗料を施すことで、仕上げ塗料を剥がれにくくする効果があります。
各種塗料の特徴・用途・価格を把握して、㎡の単価に換算すれば、より格安かどうかの判別が可能です。
◆主な下塗り塗料
●シーラー(価格相場:700円〜900円/㎡)
「プラマー」とも呼ばれるシーラーは、塗料のムラを防止するために使用するもので、水性と油性の2つのタイプが存在します。
水性タイプは、乾燥時間が3時間前後と長く浸透性も低いため、主に劣化の少ない塗装面で使われます。
一方の油性タイプは、乾燥時間が1時間前後と短く浸透性も高いので、劣化の激しい塗装面で活躍します。
●フィラー(価格相場:900円〜1,200円/㎡)
フィラーは、主にモルタルの外壁材にクラック(ひび割れ)があったり、下地に凸凹や段差があったりする場合に使われます。
また、下地を平滑にならすために塗るので、厚く塗ることが多いのも特徴です。
主な仕上げ塗料
●シリコン系塗料(価格相場:2,300円〜3,000円/㎡)
シリコン系塗料は、紫外線や汚れに強く美観性が高いほか、価格と塗装寿命のバランスもよいことから「高いコストパフォーマンス」を誇ります。
外壁塗装業界では、主流と呼ばれる塗料のひとつ。耐用年数は10年~12年。
●ウレタン系塗料(価格相場:1,700円〜2,200円/㎡)
汎用性が高いことから、場所を選ばずに使用できるウレタン系塗料。
シリコン系塗料より低価格な分、色褪せしやすく防汚性は劣ります。耐久年数は8年~10年。
●フッ素系塗料(価格相場:3,800円〜4,800円/㎡)
シリコン系塗料に比べて割高ですが、高い耐久性と美観性を有するフッ素系塗料。
家の寿命を考えるのであれば、最適と呼べる塗料でしょう。耐久年数は12年~15年。
●クリア塗料(価格相場:2,000円〜2,500円/㎡)
性能はシリコン系塗料と同じながら、クリアの名の通り「透明」なのが特徴。
既存の外壁の雰囲気を残したいのであれば、うってつけかもしれません。耐久年数は12年~15年。
●アクリル系塗料(価格相場:1,400円~1,600円/㎡)
紹介したなかで最も安価ですが、汚れやすく美観性も劣るアクリル系塗料。
また、塗り替え目安の期間も短いことから、「まめに塗り替えたい人」や「安く済ませたい人」に向いている塗料といえるでしょう。
耐久年数は5年~8年。
このように、各塗料にはそれぞれ特徴があり、家の外壁の種類や状態によって適する塗料は異なります。
見積書をチェックする際は、価格相場との比較とあわせて、その塗料が家の外壁に最適なものであるかを業者に確認することも大切です。
外壁塗装で手抜きをさせず格安にするポイント
◆屋根塗装もセットで依頼して足場代を抑える
外壁塗装をする際に屋根塗装も一緒に依頼すれば、その分の足場代を抑えることができます。
家全体の外壁塗装を検討しているのであれば、最上階と接する屋根塗装もセットで依頼するのがポイントです。
◆塗装に適したシーズンを知る
外壁塗装には、塗装に適さない気候条件があるので当然、シーズンによって向き不向きがあります。
塗装に適さない気候条件とは「気温が5度以下」「降雨時」のとき。
よって、比較的に穏やかな天候の続く「春と秋」がベストシーズンといえます。
ただ、春や秋になると依頼が殺到するので、「職人の人手不足」や「料金が上がる」というケースはなきにしもあらず。
しっかりと事前確認をすることで、見積書が適正かどうかの判断につながり、結果的に手抜き工事の防止対策にもなります。
一方、天候が安定しない「梅雨」の時期であれば、需要が少ないため料金が安くなる可能性も。
あえてベストシーズンを外した時期に外壁塗装を検討することも、格安にするポイントといえるでしょう。
◆外壁塗装における格安の落とし穴
下地処理に注意する
外壁塗装の下地処理は、塗装してしまえば処理の見分けもつきにくくなります。
それをいいことに、本来なら手間をかけなくてはならない「ケレン」「モルタル外壁でのパテ調整」の工程を短縮させる、もしくは省く業者がいるのも現状です。
下地処理は外壁塗装とは違い、塗料を使わない作業なので、料金は当然ながら外壁塗装より安く設定されています。
見積書では金額の大きい「塗装代」に目がいきがちですが、下地処理の内容も把握することが大切です。
その際に参考になるのが、前述した「作業日数」になります。
高圧洗浄と下地処理は、それぞれ丸1日がかりの作業を要するため、数時間程度では終わるはずもなく、2つセットで1日ということもありません。
これらの工程があまりにも短い日程で予定されているようであれば、手抜き工事につながる可能性がありますので注意しましょう。
◆人件費と外注に丸投げに要注意!
格安かどうかを見積書で判断する際、注意したい項目が「人件費」です。
その理由は、熟練の職人が施工せず、外注や見習い・アルバイトに丸投げをするというケースが実際にあるからです。
格安だからとはいえ技術レベルの低い見習いが施工すれば、いくら塗料の耐用年数が長くても、本来の性能がうまく発揮されない可能性がありますので注意してください。
外壁塗装は、そう何度も行うものではないため、依頼するなら全て「自社施工熟練された職人」に施工してもらい、耐用年数に見合った料金で契約したいところですね。
見積書をチェックする際は、担当施工者の年齢で判断せず、「経験年数」を重視することがポイントです。
◆疑問を業者に投げかけることが大切!
以上の5つのチェックポイントを押さえておけば、その料金が格安かどうかの判断ができます。
まずは見積書の内容を、作業工程・作業期間・人件費・使用する塗料など、きちんと細部まで確認してみましょう。
また、チラシなどによるキャンペーン告知も鵜呑みにせず、本当に信頼できる情報なのかもチェックすることをおすすめします。
価格相場と差異が生じたり、疑問点があったりすれば、業者に投げかけることも大切です。
もし明確な回答が得られない場合は、「手抜き格安」の可能性が高いかもしれません。
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