屋根と外壁の同時リフォームで“消え物”の代金を節約!
例えば、屋根リフォームをするときは屋根工事そのものの工事以外に、足場の組立てと、完工後の撤去の費用が必要になります。
足場は形として残るものではないので、いうなれば“消え物”の代金になります。
屋根リフォームの為だけに、消え物の代金まで支払うのはもったいないですよね。
新築時は屋根も外壁も同等グレードの塗料が使われているので、再塗装の時期は同じです。足場の代金を考えると、どちらか一方だけのリフォームより、屋根と外壁を一緒にリフォームした方がお得になります。
足場をかけるなら徹底的に活用!
足場代を節約するため、外壁と屋根が絡む工事は細かい部分を見落とさないよう、足場が必要なリフォームはできるだけまとめてやりましょう。
足場が必要なリフォーム
○外壁の塗り替え・サイディング工事
○屋根の塗り替え・葺き替え等
○雨樋交換
○破風や軒天の工事
○高所の窓、雨戸の交換・取付け
○高所の庇工事など
足場は絶対必要なの?
普通に手が届くところは勿論必要ありませんが、窓に関しては、ベランダの窓以外の高所の窓は基本的に足場は必要です。
高所作業が絡むと、比較的小さい工事でも脚立やハシゴでは危険な場合、足場を組む必要があります。
実際、「足場」というものは、かなり重要な役割があるのです。
安全性が高まる
足場を組めば安定した体勢で作業ができるため、職人の命を守ることができます。工事を安全に行えることに結びつきますね。
作業効率がアップし綺麗に仕上がる
足場によって両足がしっかりとつき、安全な体勢で作業ができるため作業効率もアップします。また、色ムラなどもなく綺麗に仕上げることができます。
足場がなくて不安定な状態で作業をすると、塗り方にムラができてしまうことは避けられません。
職人さんが質の高い工事をするには、安定した足場が欠かせません。
また、塗装工事に欠かせない高圧洗浄の作業効率もアップします。外壁や屋根の塗り替えは、高圧洗浄という工程が重要です。
経年劣化した古い塗膜、汚れやカビ、コケなどを高圧洗浄によって除去し、ベースを綺麗にしてから塗装することで、耐久性に期待できる仕上がりになります。
高圧洗浄の際、水が周囲に飛び散らないようにするためには、塗料飛散防止ネットの存在が大切です。
飛散防止ネットは、塗料だけでなく高圧洗浄の水しぶきもキャッチしてくれる役割があります。足場を組めばこの飛散防止ネットも張りやすくなり、高圧洗浄の作業効率もアップします。
ご近所への配慮
上述したとおり、足場を組む時には周囲に塗料が飛び散るのを防ぐ「飛散防止ネット」といった養生シートをかけます。
塗装工事の際に、隣や周辺の住宅に塗料がかかってしまってトラブルになり、修理費用が発生することもあります。
そういったトラブルを防ぐためにも飛散防止ネットは必要です。
塗料が飛び散るイメージが強い吹き付け塗装だけでなく、ローラーや刷毛による手塗りでも意外と塗料は飛び散ってしまうので、どのような場合でも必要だと考えておきましょう。
足場なしで工事してくれる業者もいるけど・・・
「足場なし」の工事を売りにしている外壁塗装業者もいますね。
一見、足場代の分安く工事ができて、足場を組まない分日数もかからないと思いますが、職人さんの作業効率も落ちるので日数も逆に延びたりします。もちろん全ての足場なし業者が良くないというわけではありませんが、安全性や工事の完成度をきちんと考えていない業者もいるでょう。
逆に、一面足場しか組めないようなところは、足場なしでゴンドラ等で作業する方が良い場合いもあります。(一面足場は倒壊する危険があり、足場の倒壊事故のほとんどが一面足場の現場なので。)
まとめ
外壁や屋根のリフォームは基本的に足場が必要です。別々の時期にせず、しっかり計画を立てて、まとめてするのがお得です。全体をきっちりリフォームすることがお家を長持ちさせる事にもなります。
きちんと足場を組むことでご近所への配慮にもなり、トラブルも避けられます。
工事後は残らない足場ですが、良いリフォームには必要です。無駄な出費と考えず、一度の足場費用を最大限活用しましょう。