目に見える必要性

外壁塗装を行う必要性について挙げられる理由の中にはどのような事があるでしょうか?雨漏りが起きているから、外壁に色褪せが見られて見た目が悪くなったから、地震で外壁にヒビが入ったり、台風による浮遊物で傷が入ったりと災害による影響という理由もあるかもしれません。

 

また、家のイメージやデザインを一掃するために塗り替えを考える方もいらっしゃるかと思います。これらの見た目に分かる外壁塗装の必要性は、比較的塗装に踏み切りやすいでしょう。

すぐにでも塗装の必要を感じられるほどです。

しかし、これらの問題や理由が無い場合には、塗装の必要はないのでは?と思うかもしれません。定期的に外壁塗装をする意味があるのでしょうか?目に見えない理由は何かあるのでしょうか?

 

目に見えないことほど問題が大きい!?

結論から言うと、目に見えるような理由がなくても定期的な外壁塗装は必要です。塗装には、美観だけでなく建物そのものを守る、防水の役割を担っており構造自体に与える影響が大きいからです。

 

例えば、どんなに見た目が綺麗で、ヒビや傷は何も入っていない器でも、「器に注いだスープが漏れる可能性があります」という注記が入った器をスープの器として使用したいと思うでしょうか?とりあえずヒビが入るまで使ってみよう、スープが漏れるようになったら、その時使うのをやめようなんて考えませんよね。

 

しかし、この塗料でコーティングしておけば問題なく使えると分かっていれば、コーティングしてから使うことでしょう。その器を気に入っていたり、高い値段で購入した一点もので大事にしていたりするなら尚更ではないでしょうか?

 

外壁も同様に、塗装によってコーティングされ防水が施されていますが、塗膜は様々な要因で劣化が生じ、防水の機能が衰えてしまいます。見た目で分からなくても、その劣化は確実に進んでしまうのです。気づかないうちに蓄積される問題もあります。

 

建物の器でもある外壁の防水機能が低下してしまえば、雨水は浸透するようになり雨漏りという大問題につながってしまいます。雨漏りしてから塗装する、とりあえず家として使えるまで使ってみてから塗装するのでは遅いでしょう。

 

塗装をすることで目に見えなくとも進行している問題を確実に防ぐことができ、かつ長く建物を利用することが出来るようになります。ですから、塗料の種類や立地環境に応じた定期的な外壁塗装が必要となるのです。

 

まとめ

外壁塗装を行う理由は様々あります。美観を保つことや傷の修繕といった目に見える理由の場合は、必要な時に必要なタイミングで塗装を行うことも出来ますが、それとは別に、目に見えない問題に対処するために外壁塗装を定期的に行う必要もあります。

塗装は建物を雨から守る防水の役割を果たしています。確実に進行する塗膜の劣化によって、塗料によって期間が違うとはいえ遅かれ早かれ防水機能が失われる時期がきます。

そうなると雨漏り、構造体の腐食といった大きな問題を引き起こしてしまいます。ですから、大きな問題を前もって防ぐためには定期的な塗装によって塗膜の強度を新たにする必要があるのです。

塗装の本来の目的を知っていると、定期的な外壁塗装が、建物を大事に長く使い続けるためのカギともいえることが理解できますよね!