外壁塗装によくあるトラブルと対処法!
外壁塗装によくあるトラブルと対処法!
今回は『未然に防ごう 外壁塗装によくあるトラブルと対処法』と題してお話します。
家を長く快適に保つために欠かせない外壁塗装ですが、なにかとトラブルが多いのも事実です。
「イメージしていた色合いと違った……」「近隣から苦情が……」など、よくあるトラブルの事例と対処法についてお話します。
塗装工事前に知っておくことで、未然にトラブルを防げるでしょう。
よくあるトラブル①
「完成後の色合いがイメージしていたものと違う」
外壁塗装によくあるトラブルとして「想像していた色合いと塗装後の色合いが違う」という問題があります。
サンプルを見ながら塗料の色を選んだにも関わらず、実際に塗り替えてみると違う色に見えてしまう……。
なぜ、このような事態に陥るのでしょうか?
◆色見本の意外な落とし穴!「面積効果」と「光源の影響」について
外壁に塗装する塗料の色は「色見本(カラーサンプル)」を見ながら選びます。
色見本とは、塗料の色を集めて整理した見本帳のことで、表紙を開くと2.5×7cm程度(もしくはそれ以下)の小さな見本がズラリと並んでいます。
依頼主は「色見本で確認しておけば、イメージどおりの外壁が完成するだろう」と思いがちですが、色見本には2つの落とし穴があるのです。
●1つ目の落とし穴として「面積効果による色の見え方の違い」があります。
面積効果とは、面積の大きさによって色の見え方が変わってしまう視覚効果のことです。
色見本のように面積が小さいものは濃い色に見え、外壁のような面積が大きいものは薄い色に見えてしまいます。
そのため、サンプルと実物の色合いが違うように見えるというトラブルの発生につながります。
●2つ目の落とし穴は「光源の影響」です。
色の感じ方は、太陽や蛍光灯など「光を発するもと」によって変化するものです。
太陽光の下では自然に見えていた色でも、蛍光灯の下では白色に見え、白熱灯の下では黄色がかって見えてしまいます。
そのため、屋外と室内では色の見え方が違うという点にも注意しておきたいところです。
◆視覚効果に騙されない!賢い色の選び方
面積効果や光源の影響を考えず、色見本のみを参考にして塗料の色を選んでしまうと、イメージと完成結果の間にギャップが生まれます。
塗装後のトラブルを避けるためにも、対処法を知っておきましょう。
面積効果については業者に大きめのサイズ(A4くらい)の色見本を作ってもらうことで対処できます。
その際、色見本を実際に家の外壁に付けてみると、光源による色味の変化にも気がつくと思います。
太陽光の下で色見本を見ることで、室内にいたときよりも塗装完了後のイメージが想像しやすくなります。
また、屋外で色合いを確認する際には、町並みと調和がとれているかを確認しておいた方が良いと思います。
外壁の色を自分の好みだけで選ぶことはおすすめできません。
事前に確認することで「周囲の色合いと調和がとれていない」「家全体と外壁の色に違和感を覚える」などの問題点に気がつく可能性があります。
業者と一度話し合っただけでは、色選びに関するすべてのトラブルが解決するとは限りません。
何度か相談しながら、徐々に完成後のイメージを固めていくと、色選びで失敗する可能性は低くなるでしょう。
よくあるトラブル②
「すぐに塗装が剥がれてしまった」
「外壁を塗り直したにも関わらず、すぐに塗装が剥がれてしまった」というケースがあります。
本来、外壁塗装は長い年月をかけて少しずつ劣化していくものです。
ただし「剥がれ」と呼ばれる現象については、施工時における業者の不注意が原因のひとつとして考えられます。
◆塗装の剥がれは業者の施工不良の可能性も
そもそも「剥がれ」とは、塗料と外壁が密着しておらず、互いに離れてしまった状態を指します。
一見、外壁が古くなったために色が落ちてしまったように思えますが、とくに塗装したばかりの塗膜が剥がれてしまった場合は「業者の施工不良(下処理などのミス)」もしくは、そもそもの家の問題の可能性も否めません。
具体的な原因として、次の4つが考えられます。
【剥がれの原因】
- 塗料が乾く前に、再度塗装をしている
- 下地の処理が不十分
- 高圧洗浄が不十分
- 家の建てつけや建てた時の施工不良で水が中に侵入してしまいその影響で剥がれる
◆丁寧な作業をしてくれる業者を選びましょう
外壁が一か所でも剥がれていると、家の外観が損なわれてしまいます。
それだけに留まらず、外壁塗装の剥がれは放置すると大きく広がってしまうこともあります。
そのため、剥がれの有無は早めに確認することをおすすめします。
塗装の剥がれを防ぐ対処法として、次の3つが挙げられます。
なにより、丁寧な作業をしてくれる業者に依頼するのが一番でしょう。
- 塗装が乾きにくい時期(梅雨など)を避けるようアドバイスしてくれる
- 「塗料は何度塗りなのか?」など、気になる点を事前に確認し、依頼主からの質問に対して誠実に答えてくれる業者を選ぶ(価格だけで決めない)
- 業者に工事の工程ごとに写真を残してもらう
皆さんも、大切なお家の「外壁塗装」です、失敗しないように事前の打ち合わせや、面積効果・光源の影響などよく確認してから実施しましょう!
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