・アクセントとは?
アクセントという言葉は話し方や音楽でよく用いられます。際立って聞こえる、見える部分、また強弱や高低差を出す部分をアクセントと言います。建築の場合でも、このアクセントという言葉が用いられます。
例えば、室内の1面だけ違う色のクロスを使った場合、際立って見えるその部分のクロスをアクセントクロスと呼び、このアクセントによって室内を個性的に演出することや、その部屋に奥行きを見せるような効果を発揮します。
また内装以外にも、外壁にアクセントをつけることもあります。どのような方法があるか見てみましょう。
・外壁にアクセントをつける方法
アクセントの定義が、際立って見えるものであることを考えると、外壁全体に対してアクセントの部分が多いとそれはアクセントではなくなり、シャープさやモダンさ、個性的といったアクセントによって見せたい効果が薄れてしまいます。
ですから、アクセントとして使う部分は全体の約5~10%以内におさえる必要があります。
■アクセントカラーを塗る
塗装によって色を塗り分けることで、アクセントを付ける方法です。塗り分けという点では、ツートンカラーもありますが、ツートンカラーには、グラデーションで塗る場合や、同系色でまとめるという方法もあるので、アクセントカラーで塗り分けるには、ベースの色と似た色ではなく、その中で目立つ色の組み合わせが必要となります。色の割合や色選びによっては、奇抜になりすぎる場合があるのでツートンカラーよりセンスが必要となるかもしれませんね。
■アクセントサイディング・タイル・レンガを貼る
サイディング仕上げの外壁でベースとなるサイディングとは別に一部アクセントとなるデザインを貼り分ける方法があります。
同じ外壁材でも種類やデザインが豊富なサイディングだからこそ出来る仕上げ方ですね。
また塗り壁仕上げの外壁の一部分にタイルやレンガを貼ることでもアクセントになります。
玄関周りやバルコニーの壁など一部分だけにタイルやレンガを貼ってアクセントにします。最近はDIY用の外壁タイルもあり玄関周りの壁に自らアクセントタイルを貼る人も増えています。
■アクセントとなる部材を使う
アクセントとなるのは、色だけではありません。
部材やデザインをプラスすることによって、部分的に際立たせることが出来ます。
例えば、窓や玄関といった開口部のまわりにモールや付柱を付けることも出来ます。
壁の各角、出隅と言われる部分にアクセントコーナー部材を付けることも出来ます。
また壁の妻側の屋根近くの部分にアイアンの妻飾りをつけて、北欧風のアクセントをつけることも出来ます。
和風や洋風、南欧風、英国カントリー風とスタイルに合わせたアクセントとなる部材を付けることで、外観に統一感を生み出す効果も期待できます。
■建材をアクセントにする
外壁そのものにアクセントをつける方法ではありませんが、外観全体を通してアクセントをつけるという方法もあります。
例えば、濃紺一色の外壁に赤の玄関を付けることで、モダンな外観になります。
窓枠やポスト、バルコニーの柵の色をアクセントとして使うことも出来ます。
車の色をアクセントとして駐車場に停めた時の家とのバランスを考える人もいます。
壁だけにこだわらず自由な発想で、外観にアクセントを取り入れるのも面白いですね!
・まとめ
外壁の一部を際立たせ、シャープさやモダンさ、個性を引き立たせる効果のあるアクセントを付けるにはいくつかの方法があります。
色の塗り分けや、部材を貼る方法、建材そのものをアクセントとして使うことも出来ます。
アクセントのつけ方や色、種類によって見せたいスタイルにより一層近づけることも出来ます。外壁にアクセントを取り入れることでプラスのおしゃれを楽しんでみるのはいかがでしょうか?