塗装工事の流れについてご説明いたします
塗装工事の流れ
外装工事の所要日数は屋根塗装を含めると実働10日から15日程度ですが、雨天を見越したゆとりある工程を見ておきましょう。塗装職人は1日2人入るのが一般的です。1人の作業では日数がかかる上、万が一事故があった場合に気づく人がいないので危険です。かといって人数を多く入れるとかえって邪魔になり、作業効率が落ちます。現場の状態により工事が前後したり、同時進行する場合などもあります。
高圧洗浄
屋根塗装も含む場合は屋根と壁を一緒に洗浄します。サッシは鍵をかけてもらいますが、塗装する雨戸は動かしながら洗浄するため鍵はかけない。壁の深いヒビやシーリングの切れ目には、内部に水が入らないように注意が必要です。先に補修やシーリングの打ち替えを行う場合も出てきます。作業時間は壁で半日、屋根を含むと1日弱が必要ですが、カビや苔の多い場所ではもう少し時間がかかります。乾燥時間は季節によっても違いがありますが、1日は置くように乾燥します。
下地補修
外壁のひび割れ、ふくれ、剥がれなどの処置をします。先に高圧洗浄をする場合は、洗浄をしながら下地の不具合を確認できます。鉄部の塗装がある場合はケレンしてサビを落としておく。古い塗膜を剥がす場合は表面をざらざらにして塗装が付きやすい状態にする。サイディングの場合シーリングの打ち替えを行うタイミングです。
養生
塗装工事でいう「養生」は、塗らない部分に塗料が付かないように、開口部などをビニールで覆いかぶせる工事の事をいいます。風でばたばたしないようにビニールをピンと張り、固定するテープも仕上がりに影響するので貼り方に注意が必要です。
下塗り
下塗り塗料の役目は3つあります、1つ目は中塗り・上塗り塗料を外装材に定着させる役目。2つ目は塗装前の外装材は水分を吸い込みやすいので、予め下塗り塗料を吸い込ませて状態を安定させる役目。3つ目は外装材の色を隠す役目。下塗り材を塗ると下地が白く仕上がる為、下塗り塗料で上塗り塗料の色を綺麗に出すことが出来る。特に水性塗料で塗装する場合には、下塗り塗料の役割は大きくなります。
中塗り・上塗り
中塗り・上塗りの塗料は同じ塗料を使用します。同じ塗料を2回塗るのは、1回だけでは平面の凹みにまで塗装が行きわたらず、塗りムラになってしまうからです。2回塗ることで綺麗に仕上ります。また、1度では紫外線などから建物を守る事に必要な厚みを持たせることが出来ない為、中塗り・上塗りと2度塗ることで長期間建物を保護できるほどの厚みを持たせることが出来ます。
付帯部塗装
建物に付随する細部塗装の事を指す。アルミで出来たものは塗っても剥がれ来るリスクが高いので注意が必要です。屋根塗装をするときは、棟板金の塗装も行います。
検査・手直し
塗装終了時の検査は職人と一緒にチェックをして、不具合があればその場で手直しすると補修忘れもなく効率的です。検査の時には、不具合を見つけた時に張り付ける養生テープを用意する。検査は養生シートを剥がした後に行い、サッシなどに塗料が付着していないか、また養生が綺麗に剥がれているかをチェックします。また、サイディングのシーリング部分に足場を固定している場合は解体時に足場業者が補修することになるので、残った塗料は足場を解体するまで補修分をのこすようにしておきます。
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