ぼったくり被害はもちろん、「安かろう悪かろう」の手抜き工事の被害にも決して遭いたくはないものです。
実際に工事をしてもらわないとその業者の良し悪しはわかりにくいですが、優良屋根修理業者かどうかは見積もりを見ることである程度見えてくるものです。
ここでは「屋根修理の見積りの正しい見極め方」をご紹介します。
「一式」記載の見積りには要注意!
屋根修理において見積書のチェックすべきポイントはたくさんありますが、まずは見積もりの内訳が「工事一式」と記載されている見積もりには注意が必要です。
またに詳細が記載されすぎて訳がわからなくなっている見積もりもあったりしますが、「一式」よりははるかにマシと言えます。
なぜなら、「一式」記載の見積もりは、正しい内容ではない可能性が高いからです。
例えば車を購入する際を思い浮かべてください。
いきなり「100万円」とだけ記載された見積書を渡されて購入する人はおらず、必ず車両代はいくらか?整備費用はいくらか?税金はいくらか?などを確認すると思います。
屋根修理も全く同じで、材料費や工賃、足場代など各項目の詳細が記載されていない見積もりなどあり得ません。
ただ、項目によっては一式とまとめられているものもあります。
それは「高圧洗浄」「清掃作業」など、必要なのは職人さんの手間賃のみで材料などを必要としなものいに限ります。
これらは「作業費用一式」としてまとめられている場合もあるので、念のため「この一式になってる費用は何の費用?」と確認するのが良いでしょう。
そもそも見積もりとは、屋根修理業者が高額な屋根工事において皆様に「当社は材料費〇〇円の〇〇という材料を使い、工賃〇〇円でこういった作業を行います」と明記するものです。
それが「一式」とまとめられていては、何にいくらかかっているのかが全くわからず、ぼったくり請求や手抜き工事をされても気づけない恐れがあります。
そういった見積もりをお客様に渡す屋根修理業者は、残念ながら不誠実と言わざるを得ません。
「一式」記載の見積もりは、よく悪徳業者が作ったりもしますが、昔から付き合いのある地元の工務店なども作ったりする場合があります。
それは「騙してやろう」といったつもりではなく、「昔から知ってる仲だし、口頭での説明で大丈夫だろう」といった気持ちから来るのでしょう。
しかし、どんな業者であってもお客様には正確な見積もりを提出して然るべきです。
「一式」記載の見積もりを出してくる屋根修理業者には注意しましょう。
屋根修理の見積り内訳を紹介
屋根修理を行う際、どの部分にお金がかかるのかを予め把握しておかなければ、正しい見積りの見極めはできません。
大きく分けると、下記が屋根修理の見積り内訳になります。
・足場設置費用
・既存屋根材撤去費用
・新しい屋根材費用
・下地費用
・板金費用
※葺き替え工事の場合
しっかりした屋根修理業者であれば、どの業者が見積りを作成したとしても最低これらの記載があるはずです。
また、見積りの内容を確認する際、記載されている内容をご自身でかみ砕いて解釈するのはやめましょう。
「これはどういう意味?」「この費用は何?」と疑問に感じることがあれば、必ず業者に直接質問するようにしてください。
大切な住まいに関わる高額な工事です、必ずお金のかかる項目については工事前にご自身でもしっかり理解しておきましょう。
屋根修理の見積りは必ず相見積もりで
屋根修理において、一社だけに問い合わせてすぐに契約するのではなく、相見積もりをとって複数業者を検討するのは必須です。
相見積もりを取る一番のメリットは、「正しい判断ができる」ということです。
例えば3社見積りを取ったとします。
A社は「屋根材が物凄く劣化しているからすべて葺き替えなければいけない」と話したが、B社、C社は「その必要はなくカバー工法で費用を抑えてしっかり補修しよう」と提案があったとします。
あなたはどちらを信じますか?
この状況なら、安くてしっかりとした補修を提案してくれたB社、C社だと判断できますよね。
それでも不安であればあと2社程追加でとれば良いのです。
そうすれば、自ずと正しい判断が可能になります。
また、すべての会社が同じ提案をした場合、すべての会社が同じ金額を提示することはまずあり得ません。
それぞれの見積りを比較検討すれば、必ず一番自分達にぴったりな屋根修理業者と出会えるはずです。