屋根塗装の効果と必要性・屋根リフォームの基礎知識!
屋根塗装の効果と必要性・屋根リフォームの基礎知識!
屋根の塗装は経年劣化するものなので、適切なタイミングでリフォームを検討することが重要です。
今回は、屋根の塗装にはどのような効果があるのか、具体的にはいつ屋根塗装を検討すれば良いのかなどについてご説明していきたいと思います。
屋根塗装以外にも「カバー工法」や「葺き替え」などのリフォーム方法がありますので、それぞれの特徴も確認しておくと最適な施工を選択できると思います。
目 次
❶屋根塗装の効果と必要性
1-1 遮熱性や断熱性の強化
1-2サビ発生の抑制
1-3 防水性を高める
1-4 カビや苔対策
❷屋根塗装の劣化の目安とタイミング
2-1 スレート屋根
2-2 トタン屋根
❸屋根のリフォームの種類
3-1 屋根塗装
3-2 カバー工法
3-3 葺き替え
❹屋根塗装の方法
4-1 屋根用塗料の種類と効果
4-2 作業工程と日数
❺屋根塗装にかかる費用相場
❻屋根塗装をする際の注意点やポイント
6-1 信頼のおける業者の選び方
6-2 外壁塗装と同じタイミングで行い費用を抑える
6-3 火災保険の活用
❼不安な場合は知り合いや信頼できるリフォーム会社に相談を
❶屋根塗装の効果と必要性
屋根塗装を行うことによって得られる効果と必要性をご説明します。
1-1 遮熱性や断熱性の強化
塗料の中には遮熱塗料や断熱塗料と呼ばれるものがあり、これらを活用することにより室内の温度を快適に調整することが可能です。
冷暖房コストを抑えることにもつながるので、夏場の暑い日や冬場の寒い日に室内で快適に暮らせないと感じている方は、遮熱性・断熱性を高めるためにも屋根塗装を検討することをお勧めします。
1-2 サビ発生の抑制
屋根の棟板金はサビが発生してしまうことがありますが、屋根塗装を行う際には「ケレン」と呼ばれるヤスリがけ作業を行ってからサビ止めを塗ります。
これによりサビの発生を抑えられるのもポイントです。
1-3 防水性を高める
現塗膜には屋根材を雨などの水分から守る働きがあります。
ですが、塗膜の一部がはげていたり劣化したりしていると十分な防水効果を発揮できません。
屋根塗装をすることにより、雨漏りのリスクを抑えることにもつながります。
1-4 カビや苔対策
塗料の中には防カビ性に優れているものや、苔や藻の発生を抑えられるものがあります。
特に海沿いにある住宅などは常に湿度が高い環境に囲まれていてカビや苔が発生しやすくなってしまいますが、屋根塗装を行うことによりこれらのリスクを抑えることが可能です。
❷屋根塗装の劣化の目安とタイミング
屋根塗装のタイミングとしては次のようなものが挙げられます。
2-1 スレート屋根
コロニアルやカラーベストとも呼ばれるスレート屋根は、国内の住宅で最も一般的なタイプの屋根材として使われています。
屋根の塗装は新築から徐々に状態が悪化し、塗膜が剥がれたり防水性が弱まったりするので、定期的にメンテナンスを検討しなければなりません。
7年から10年ほど経つと状態が悪化しやすいので、このタイミングで屋根塗装を行うことをお勧めします。
目で見た時に、スレートが変形している、欠けている、ひびが入っているといった場合は劣化のサインでもあるので、上記のタイミングを待たず、早めに塗装すると安心できます。
2-2 トタン屋根
安価であり施工もしやすいことから多くの建物に使われているのがトタン屋根です。
これは鋼板を亜鉛でめっきしたもののことをいいます。
塗装の目安として、少しでもサビが出てきたタイミングですぐに検討することが大切です。
サビが広がってしまうと穴が開きやすくなり、塗装だけでは対応できなくなることもあります。
できる限りサビが出始める前に塗り替えを行うのがトタン屋根を長持ちさせるためのポイントです。
❸屋根のリフォームの種類
屋根のリフォーム方法として次の3種類が代表的な種類です。
3-1 屋根塗装
新しい塗膜を形成することによって屋根の美観や耐水性、遮熱性、断熱性などの機能性を高める方法です。
3種類の中でも一番費用がかからない方法ですが、状態が劣化している場合は屋根塗装だけでは対応できないため、カバー工法や葺き替えを検討しなければなりません。
状態が悪化している屋根を無理に塗装しても塗料の接着率が悪く、本来の耐用年数を発揮できないので注意が必要です。
3-2 カバー工法
これまでの屋根に新しい屋根をかぶせるリフォーム方法です。
現在の屋根はそのまま残すのが特徴で、屋根は二重になります。
解体するわけではないため廃材がほとんど出ないのがメリットで、その分費用を節約できるのが特徴です。
ただ厚みがあって波型の形状の屋根である瓦屋根は、新しい屋根材を重ねて固定することが難しいため、カバー工法には向いていません。
3-3 葺き替え
古くなった屋根材を撤去して新しい屋根に取り替えるリフォームです。
解体・撤去が必要になるためカバー工法よりも高く付きますが、軽くて地震に強い屋根に取り替えたり、これまでと全く見た目の違う屋根に変えたりすることもできます。
❹屋根塗装の方法
屋根塗装を行う際にはどのような種類の塗料があるのか、また、作業にかかる日数や費用はどれくらいかご紹介します。
4-1 屋根用塗料の種類と効果
代表的な屋根用塗料は次の4種類です。
❶フッ素系
耐熱性だけでなく耐寒性や低摩耗性、不燃性にも優れています。価格は高めですが、15年ほど長持ちすることから頻繁なメンテナンスをしたくない方にもぴったりです。
❷シリコン系
価格は安いものの、紫外線に強く防汚性もあることからコストパフォーマンスに優れています。
耐用年数の目安は7~10年ほどです。
❸ウレタン系
安価な塗料ですが、対摩擦性や光沢に優れています。
耐用年数の目安は5~7年ほどです。
現在はシリコン系塗料が主流ですが、シリコン系塗料が登場するまではウレタン系が多く使われていました。
❹アクリル系
他の種類と比べて最も安価ですが、耐用年数の目安は4~6年ほどと短めです。
耐久性が低いことから屋根塗装に使われることはほとんどありません。
頻繁に屋根の色を変えて外観を楽しみたいと考えている方には向いています。
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4-2 作業工程と日数
一般的には次のようなスケジュールで行われます。
■1日目…足場の設置
■2日目…高圧洗浄
■3日目…下地の処理・ケレン
■4日目…下塗り
■5日目…中塗り
■6日目…上塗り
■7日目…縁切り
■8日目…点検
■9日目…足場の解体・撤去
ケレンとは、鉄部にヤスリで小さな傷をつけて塗料との密着性を高める作業のことをいいます。
また縁切りは、屋根のつなぎ目部分が塗料でふさがれないように隙間を入れる作業のことです。
屋根の状態によってかかる日数が変わることもあるので、事前に確認しておくと安心できます。
❺屋根塗装にかかる費用相場
選択する塗料によって費用相場が異なります。
フッ素塗料の平米単価相場は以下の通りです。
フッ素系 | 3,500~4,500円 |
例えば約30坪の建物の場合、塗装による屋根リフォームの費用相場は40~80万円です(アクリル系ウレタン系の塗料は比較的安価)このあたりを1つの基準にしてみてください。
❻屋根塗装をする際の注意点やポイント
納得のいく屋根塗装をするためにも、次のポイントを確認してみてください。
6-1 信頼のおける業者の選び方
安心してお任せできるリフォーム会社・外壁塗装業者を選ぶ際には、以下のポイントを満たしているか確認することをお勧めします。
❶実績が豊富
❷見積書の内容がわかりやすい
❸様々な工事に対応している
❹質問にわかりやすく回答してくれる
❺職人・スタッフの対応が良い
❻保証やアフターフォローが充実している
上記の他、リフォーム会社・外壁塗装業者によって取り扱っている塗料の種類やかかる費用が異なるので、比較しながら検討をすることが大切です。
6-2 外壁塗装と同じタイミングで行い費用を抑える
屋根と外壁は同じようなタイミングで劣化するため、両方同時にリフォームを行うのが理想的です。
どちらも足場を組むことになるので、同時に行うことにより足場の設置費用を削減できます。
6-3 火災保険の活用
屋根のリフォームが必要になった理由が、「風災」と認められた場合には、火災保険の対象になるケースがあります。
次の条件に該当するか確認してみてください。
❶屋根修理が必要になった原因が風災である
❷修理が必要になってから3年以内
❸修理費用が20万円以上である
❹代行申請ではなく、本人が申請する
何よりポイントになるのが、風災として認められるか?という点です。
風災とは、台風や強風、雹(ひょう)、大雪などによる自然災害のことで、例えば強風の影響で棟板金が浮いた、雨樋が破損したなどの場合も対象になります。
ただし、必ずしも風災と認められ保険金が下りるとは限らないので注意が必要です。
特に「必ず火災保険の申請が通る」と近付いてきて、無理にリフォームの契約を結ばせようとする悪徳外壁塗装業者もいるので、気を付けなければなりません。
火災保険を利用しようと考えた場合には、親切で丁寧な対応をしてくれるリフォーム会社・外壁塗装業者を選択することが大切です。
❼不安な場合は知り合いや信頼できるリフォーム会社に相談を
屋根の塗装は経年劣化するものなので、長期的な視点で検討をすすめる事をおすすめします。
早めに検討しておく事で、急に対応が必要になる場合でも余裕をもって対応できます。
不安な場合は、お知り合いの塗装会社、信頼できるリフォーム会社に相談しておく事をおすすめします。
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