スレート屋根劣化症状とメンテナンスの時期!

スレート屋根の寿命は20年!

瓦屋根より軽く、耐震性が高いことで人気なスレート屋根ですが、メンテナンスをしなかった場合の寿命は20~30年ほどです。

しかし、すべての家が何もせず20~30年の耐用年数を維持できるかというと、そうではありません。

寿命を縮めないためには定期的な修繕や塗装が必要です。

なぜならスレートは、主成分がセメントのため塗装しないと水を吸収して、もろくなってしまうからです。

メンテナンスをせずに放置すると、スレート屋根が傷み、雨漏りの原因を作ります。

雨漏りしてしまうと内部の木材が腐ってしまい、塗装やカバーではなく葺き替え工事をしなければならず、工事費用も2倍近く跳ね上がってしまいます。

スレートの劣化症状における塗装のタイミング。

スレート材劣化の症状

スレート材の劣化症状を軽度のものからご紹介します。

症状を見逃してしまうと、劣化が進んでスレート屋根の寿命が短くなる恐れもあります。

メンテナンス時期を知らせるサインを見逃さないようにしましょう。

また、業者に点検を依頼する際は、気にかかる事や不安に思っていることを、きちんと現場調査してもらうよう依頼してください。

色褪せ

スレートの色が薄くなってきたと感じたら、それは色褪せです。

築5~7年ほどで塗装の塗膜効果が切れて色褪せの症状が出てきます

スレートに塗られていた塗料が紫外線によって劣化し、色が褪せてしまった状態になります。

すでにスレート自体が雨を吸水する状態になっているというサインですので、他の劣化症状が出る前に塗装を行い、塗膜効果を復活させましょう。

コケの繁殖

 

屋根に発生した苔の画像

■屋根のコケとカビ

屋根についている茶色の汚れのようなものは苔です。

防水効果が切れて、常に吸水した状態になると空気中に漂うコケの胞子が屋根に根付き、繁殖します。

コケが繁殖するとスレート自体をもろくしてしまいます。

築7~10年ほどでコケが発生してきます。特に陽が当たらない北面はコケの繁殖が多く見受けられます。

屋根塗装の際は高圧洗浄できれいにコケを洗い流してから、塗装しましょう

ひび割れ

傷んで変色したスレート屋根画像

スレートが水を含むようになると、水を含んで膨張し、天気の良い日に乾いてと収縮を繰り返します。

スレートは釘で固定されていますので、力の歪みで少しずつひび割れが発生します

放っておくとひびが大きくなって割れてしまいます。

築10年ほど経つとひびが増えていきますので、ヒビが入る前に塗装をしてひび割れを予防しましょう。

また、ひび割れが見つかった場合は、補修してから塗装しましょう

欠け

築10年以上経つと欠けも増えていきます。

スレートのひび割れを放置していると、最終的には欠けてしまいます。

小さく欠けている場合は補修で済みますが、大きく欠けている場合はスレートの部分交換、数が多ければ塗装ではなくカバー工法や葺き替えが必要になります。

 

ひび割れが確認出来たら、劣化がこれ以上症状が進行しないように早めの補修をしましょう

反り

傷んでスレート屋根が反った状態の画像

■スレート屋根材の浮き

 

スレートが浮いてきて隙間が広くなっていたら、スレートが反っています。

ひび割れと一緒で、水を含むようになったスレートが、晴れた日に急激に表面から乾いたことによって、スルメを焼いたときのように反ってしまいます。一度反ってしまったスレートは元には戻りません。築10年以上経つと反りも重症化してきます。

反りが進行すると、少しの力でも割れてしまうようになり、塗装作業で職人が屋根に登っただけで割れてしまう可能性があります。

屋根の傷み方次第では部分交換やカバー工事が必要になります。

棟板金というのは、屋根の頂点で屋根材を固定している板金で、スレート屋根の家ならどこにでもついている部分です。

この棟板金は横から釘で固定されているのですが、この釘も5年ほど経つと日光による熱膨張で少しずつ抜けてきます。

棟板金の中には、貫板という木の板が入っているので、釘が抜けていると雨が降った時に釘を伝って棟板金の内部に雨水が入り、中の板を腐らせます。

また釘が抜けてしまうことで、棟板金が固定されず突風が吹いたときに飛んでいきます

釘はおおよそ5~7年ほどで抜け始めていきます。

抜けてきた釘は打ち込み、また出てこないようにコーキングなどで釘頭を覆う作業を行ってもらいましょう。

点検を依頼する際はスレートだけでなく、棟板金の釘が抜けていないかを見てもらってください

屋根の傷みは築5年ほどから始まり、7~10年経つとコケやひび割れなどの症状が出てきます。

しかし屋根は壁と違って実際になかなか確認できない場所です。

症状が下から見て分かる頃にはかなり進行していますので、5~7年で専門業者に点検してもらいましょう。

 

また屋根の傷みを放置し続けると、内部の防水紙が傷み、雨漏りが発生します。

野地板から屋根裏に雨水の侵入跡の画像

 

野地板から屋根裏に雨水の侵入跡の画像

この状態まで行くと、中の木材も傷んでいる恐れがあるため、葺き替え工事をしなければいけなくなります。

本来は塗装で済む工事が、傷みを放置したことで寿命が短くなり多額の金額がかかります。

最悪の状態になる前に、早めのメンテナンスを心がけましょう。

スレート屋根のメンテナンス

スレート屋根のメンテナンス方法について

メンテナンス方法は屋根の状態やこれから先どのくらい長持ちさせたいかによって変わってくるので、適切な判断ができるようにメンテナンスの種類を把握しておきましょう。

劣化を遅らせるためには

屋根塗装作業をしている作業員画像

■屋根塗装

スレートの主なメンテナンス方法は塗装です。

防水性がなくなってしまったスレートを再び水を弾くようにするために上から塗装していきます。

塗装を行うことで、スレート自体の劣化を遅らせることができます。

傷みの症状が出てきたら早めに塗装工事を行いましょう。

屋根塗装工事の費用は塗料のランクにもよりますが50~80万円程度です。

スレートの劣化が進行したらカバー工法

屋根工事の職人画像

■屋根カバー工法

スレートの劣化が進み、欠けや剥がれが多くみられ、塗っても意味がない状態になった時がスレートの寿命です。

塗装でメンテナンスができないので、上から新しい防水紙と屋根材を葺き上げる「カバー工事」を行ないます。

既存の屋根を撤去せずに上から施工するので、撤去費用がかからず葺き替え工事よりも費用がおさえられます。

カバー工事の費用は屋根材にもよりますが100~150万円程度です。

雨漏りしたら葺き替え

屋根工事の職人画像

屋根材の劣化を放置して雨漏りが発生してしまったら、屋根を取り換える葺き替え工事を行ないましょう

内部まで水が回っていると躯体の木材まで腐っている恐れがあります。

塗装やカバー工法では、腐った木材は修繕できないので、葺き替えで木材を交換する必要があります。

葺き替え工事はカバー工事の費用とプラスして既存屋根の撤去費や処分費、手間代がかかるので金額が余分にかかり、150~200万円ほどです。

葺き替え工事が必要な状態にならないように、定期的な点検診断やメンテナンスを行ないましょう。

定期的な点検で寿命を延ばす

築5~7年で専門業者に屋根の点検を依頼しましょう

屋根は日光に直接照らされ、外壁よりも劣化が早く進んでしまいます。

しかし、外壁よりも劣化が確認しづらい場所でもあります。

外壁と同じで10年経ってからでいいや、と先延ばしにしてしまうと知らず知らずのうちに傷みが進行して、メンテナンスに余分な費用がかかってしまう恐れもあります。

立地によって傷みの進行も差が出ますので、一概に10年経ってないから大丈夫と安心せずに、早めの点検を心がけましょう

 

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