外壁コーキングの寿命とその重要性!
外壁コーキングの寿命とその重要性とは?
皆さんも、よく「コーキング」という言葉を耳にすることがあると思います。
コーキングとは、窓枠の周囲,部材(外壁など)の接ぎ目などの小さいすき間にパテ状の充塡材を詰めることです。
お家のサイディングに施されている外壁コーキング寿命は5年~10年といわれています。
メンテナンスをせずコーキングが劣化してしまうとひび割れを起こして雨水の侵入を許し建物全体に多大な影響を与えます。
外壁コーキング寿命を認識して定期的な点検やメンテナンスすることにより、雨水の侵入を防ぎお家をいつまでも健全な状態に保てるのです。
【目次】
❶外壁コーキング材にある2つのタイプ
❷外壁コーキングをする2つの目的とは
❸コーキングは外壁のどの部分で使われている?
❹業者が施す外壁コーキングの工法とは
❺外壁コーキングを施工してくれる業者とは
❻まとめ
❶外壁コーキング材にある2つのタイプ
外壁コーキング材は1液型と2液型に分類されます。
1液型と2液型の特徴やそれぞれのメリットやデメリットなど、型の違いが外壁コーキング寿命にどうかかわっているのかをお話しします。
❶-1安価で使いやすい「1液型」
1液型塗料とは、塗料単体で硬化する塗料です。
本材と硬化剤がすでに一体化しているので、硬化剤を混ぜる工程がないという特徴があります。
◆1液型のメリット
1液型コーキング材のメリットは価格の安さです。
価格が比較的安いため多くの現場で使用されます。
また混合したりせずそのまま使えるので作業も楽です。
そして2液型よりも硬化しにくいので余ったものを翌日に使うこともできます。
価格が手ごろで作業が楽というところが1液型のメリットになります。
◆1液型のデメリット
1液型のデメリットは、2液型に比べると耐久性が低いところです。
また耐久性が低いので、コーキングの寿命が短く、メンテナンス頻度がかさむ可能性があります。
価格が手ごろで作業はしやすい1液型ですが長期間、効果を持続させることには難点があります。
使用するときはそのことを念頭において選びましょう。
❶-2耐久性が高い「2液型」
2液型タイプのコーキング材とは、本材と硬化剤が別々に構成されているものをいいます。
つまり2つセットで販売されていて、それを使用する前に混ぜ合わせて使うものです。
混ぜ合わせることによって硬化反応が高くなり、強固な性能を発揮します。
一般的に2液型タイプの方が1液型タイプよりも耐久性が高くなります。
◆2液型のメリット
2液型のメリットは耐久性の高さです。
2液型は硬化剤の密着度が1液型よりも強く場所を選ばず使用できます。
2液型は外壁コーキング寿命を長くできます。
2液型は2つの硬化剤を使用する前に混ぜ合わせますが、混ぜ合わせたときに爆発的な化学反応を起こし強固な硬化性を発揮します。
その作用の影響により耐久年数が優れているのです。
◆2液型のデメリット
2液型コーキング材のデメリットは、1液型に比べると価格が比較的高く、硬化速度が速いため混ぜたらすぐに使わないと固まってしまうことです。
その上混合や攪拌作業に手間がかかるため作業に時間がかかってしまうことです。
2液型を使用する際は作り置きしておくことができません。
その都度、作業に必要な量を作っていく必要があります。
よって作業全体に時間がかかり工期が長くなってしまうのです。
❷外壁コーキングをする2つの目的とは
外壁コーキングをする目的を2つ紹介します。
外壁コーキング寿命が経過してしまうと建物にとって大きな弊害が発生します。
外壁のコーキング補修をする目的を理解しておけばコーキングの大切さが改めて理解できます。
◆隙間を埋めてくれる
外壁コーキングする目的の1つ目は、隙間を埋めるためです。
コーキングはサイディング同士や窓枠と外壁の隙間を埋めるために施されます。
いうまでもなく建物の強度を上げるためにコーキングは省くことができないものなのです。
隙間を放置してしまうとやがてそこからクラックやひび割れが発生し、建物を劣化させてしまいます。
コーキングはそのような隙間を埋めるために使われるのです。
◆水と虫の侵入を防いでくれる
外壁コーキングする目的の2つ目は、水と虫の侵入を防ぐためです。
外壁にひびや隙間ができてしまうと雨水が侵入して建物全体を腐らせてしまいます。
また虫、特にシロアリが侵入してしまうと建物の内部構造に巣を作り木材を食い荒らし遂には建物倒壊という事態を引き起こします。
コーキング材は水や虫の侵入を防ぐために使われるのです。
❸コーキングは外壁のどの部分で使われている?
コーキングは外壁のどの部分で使われているのかについて紹介します。
外壁は雨水から家全体を守る重要な箇所です。
外壁はサイディングが使われることが多いですが、窓ガラスや換気扇なども外壁の一部としてみていいでしょう。
ひび割れなどが起きて雨漏れしない外壁を作るためにもコーキングは建物にとって欠かせない工事になります。
1:外壁材とのつなぎ目
コーキングは外壁材とのつなぎ目に使います。
外壁材というのはサイディング外壁のボードを指しています。
現在の住宅ではサイディング外壁を使ったものが多いのが特徴です。
サイディングボードは外壁工事の際に釘で打ち付けられますが、つなぎ目にはコーキング材を使って雨漏れ対策を施します。
この使い方が現在の主流になっています。
2:外壁と窓枠との隙間
コーキングを使う場所は、外壁と窓枠との隙間になります。
窓は建物の外壁の部分に窓の分のスペースを作って埋め込みますが、その際にどうしても外壁と窓枠には隙間が生じます。
その隙間にコーキング処理を施すのです。
いくら規格サイズの窓と外壁を使ってもわずかなサイズの誤差は生じます。
コーキングはそのような隙間をきれいに強固に埋めてくれる恰好の建材なのです。
3:換気扇と通気孔とのつなぎ目
換気扇と通気孔とのつなぎ目もコーキング材を使います。
換気扇と通気孔も外壁にスペースを作ってそれらを埋め込みます。
埋め込む際にどうしても隙間はできてしまいます。
きれいにそして雨漏り等を防ぐためにこのような場所にもコーキングは必須になります。
また換気扇や通気孔は油脂や湿気が多いためできたら耐久性に優れたシリコンや変性シリコンを使った方がメンテナンスの頻度を少なくできるでしょう。
❹業者が施す外壁コーキングの工法とは
外壁コーキング寿命は5年~10年が一般的といわれています。
劣化が進むと色褪せや変色、収縮や割れ、ひび、そしてブリード現象と呼ばれる黒ずみを作ります。
このような状態が発生したら業者にコーキングのメンテナンスを頼みましょう。
業者が施すコーキングのメンテナンスには打ち換えと増し打ちという2つの方法があります。
それらを詳しく紹介します。
1:打ち替え施工
打ち換え施工とは、劣化した既存のコーキングをすべて取り除いて新しいコーキングを補填していく方法です。
既存のコーキングが劣化しているため作業的には時間がかかりますが、建物全体のコーキングを取り換えられますので、耐久年数の面でみれば増し打ちよりもおすすめの方法となります。
2:増し打ち施工
コーキングの増し打ち施工とは、既存のコーキングの上から新しいコーキングを補填する方法です。
打ち換え施工のように既存のコーキングを取り除かないので費用面ではかなり安く抑えられる施工法です。
ただ、既存のコーキングの劣化具合をチェックせずに上塗りしてしまうと期待した効果が発揮できないケースも考えらえます。
また、劣化が激しくひび割れや収縮がいたるところにあるような場合は、増し打ち施工では当初の耐久年数通りに機能しないことも考えられます。
❺外壁コーキングを施工してくれる業者とは
外壁コーキングの施工は業者に依頼しましょう。
簡単そうな作業ならば自分で補修することもできます。
しかし足場が必要になる2階部分になればそうはいきません。
また作業内容にムラが起こり後々、不具合が発生することも考えられます。
外壁コーキングを依頼したい場合にどのような業者がいいのかを紹介していきます。
1:外壁の塗装業者
外壁コーキングを施工してくれる業者の1つ目は、外壁の塗装業者です。
外壁の塗装業者の本業はもちろん塗装ですが、コーキングの施工も塗装と込みで行ってくれるでしょう。
あとは予算の問題です。
依頼主はコーキング施工だけを希望していても外壁塗業者は塗装も一緒に行ってほしいという可能性もあります。
また塗装作業をカットした場合にはコーキング施工の費用が高めに設定されてしまう可能性もあります。
他の業態の違う業者と相見積もりを取って、比較検討してからの判断が賢明です。
2:リフォーム業者
外壁コーキングを施工してくれる業者の2つ目は、リフォーム業者です。
リフォーム工事を専門にしている業者ですからコーキング施工に関しても問題はありません。
プロの目で劣化個所をチェックして作業に取り掛かってくれます。
ただ、リフォームが専門ですから当初、予想していた施工箇所が大幅に増えてしまう可能性もあります。
コーキングが劣化してきたら外壁や屋根も同様に傷んでくる頃合いです。
それらを総括して工事すると費用が高額になる可能性もあります。
リフォーム業者に依頼する場合も、相見積もりを取って比較することです。
コーキング施工以外の作業が必要かどうかの見極めにも役立ちます。
3:コーキング専門業者
外壁コーキングを施工してくれる業者の3つ目はコーキング専門業者です。
専門業者ですので、外壁コーキングに関してはプロです。
確かな技術と施工実績の業者を選べば、安心して施工を依頼できるでしょう。
ただ、やはり2~3社の相見積もりは取っておくべきです。
それは打ち換えが必要なのに増し打ちの見積もりを出して、安く見せて契約を取ろうという業者もあるからです。
できたら2~3社の見積もりを比較して、施工内容に根拠のあるところを依頼したいものです。
❻まとめ
外壁のコーキング材が寿命を迎える前に補修しよう.
外壁のコーキング材が寿命を迎える前に補修することは、大切なお家の寿命を延ばし長く暮らせるようにするためです。
このメンテナンス作業を怠ってしまうと、想定以上の施工費がかかると同時に劣化が及ぼすお家への負担も想像を超えてしまうので注意が必要です。
もし外壁のサイディングを全て張り替える事態になったら相当な出費になります。
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