雨漏れ放置が最も危険な6つの理由とは?
雨漏れ放置が最も危険な6つの理由とは?
秋の長雨のシーズンとなりました。
春と夏の境目に梅雨があるように夏と秋の間には雨が長く続く期間があります。
これが『秋の長雨』です。
夏も終わりごろになると猛暑をもたらした太平洋高気圧が南に後退します。
一方で、大陸の冷たい高気圧は南下をしてきます。
その境目に『前線』が発生して、その前線が周辺の天候を不安定にさせます。
この前線が『秋雨前線』です。
秋雨前線の影響によって天候が梅雨どきに似た状況となります。
雨が続くと洗濯物が外に干せなかったり、いつもジメジメしていたりして、不快な気分になりますよね。
そして、晴れているときには気にしていなかった雨漏りが再発して頭を抱えているという人も増えているのではないでしょうか。
実は、雨漏りしていてもそのまま放置してしまっているという人は意外と多いんです。
なぜなら雨が降っていないときは雨漏りが気にならないかという理由からです。
でも、目に見えないところで、雨漏りが大切な住まいに悪影響を及ぼしているケースもあります。
今回は、見えない雨漏りを放置したときにどのような被害が起きるのか解説していきます。
❶雨漏りを放置してしまう危険性
例えば天井から雨漏りが発生しても、風呂桶やバケツで水滴を受け止めるだけで大丈夫と思っていませんか?
実は雨漏りは目に見えるところだけではなく、見えないところでも進行している場合が多いんです。
なぜなら、雨水は目では見えないわずかな隙間でも進入できるからです。
①ベランダの手すりの隙間から雨が伝って天井裏に水が入る
②屋上の排水口が詰まって逆流した雨が壁の内側に入る
③雨樋が破損して正常に雨が流れず、建物に侵入。天井のボードが水で膨らんでくる
④屋根材の破損やルーフィング破損による雨漏れ
むしろ、どんどん症状がひどくなったり、雨漏り以外の不具合が出てきたりする場合がほとんどです。
原因を解決せずに雨漏りを放置しておくと、建物だけではなく体調不良などの被害をもたらすことも考えられます。
そのため「以前雨漏りしたけど最近落ち着いているから大丈夫!」と油断せずに、1度でも雨漏りした場所はプロの雨漏り修理業者に相談することが大切です。
❷放置は危険!雨漏りの被害6選とは?
雨漏りを放置しておくとどのような被害が発生すると思いますか?
雨漏りは家が水浸しになる以外にも、さまざまな弊害をもたらします。
ここでは雨漏りによる6つの被害を紹介します。
❷-1天井やクロスにシミができる
天井やクロスにできた雨漏りのシミは、水が乾けば元の状態に戻ると思っていませんか?
残念ながらほとんどの場合、乾いても黒ずんだシミとして残ってしまいます。
理由は天井やクロスの表面に付着した埃や、空気中に漂う埃を水が吸収してしまい、乾いてしまってもその汚れがシミとして残ってしまうからです。
❷-2木材が腐食する
雨漏りによる被害で多いのが、建物に使われている木材が腐ってしまうことです。
雨漏りが起こると木材は濡れてしまい、放置しておくと木材が長時間湿った状態となるため、木材を腐食させる「木材腐朽菌」が大量発生してしまいます。
さらに木材が腐食した状態を放置すると、ひどい場合には天井が抜け落ちたり、柱が腐ったりしてとても危険な事態に陥ります。
❷-3シロアリが発生する
シロアリは木材の中に住みつき、木を食い荒らしてしまう厄介な害虫です。
とくに、水分を含んで湿った木材はシロアリの大好物なので、雨漏りを放置しているとシロアリを寄せ付けるリスクも上がってしまいます。
そのため雨漏りを放置しておくと、シロアリが柱などに住み着いてしまい、木材が食べられてしまう危険度が一気に上がるのです。
ひどい場合だと家を支える柱をシロアリに食べられてしまい、建物の耐震性に問題が生じる場合もあります。
❷-4カビが発生してアレルギーなどの健康被害につながる
日本は高温多湿な環境のため、カビ対策は欠かせませんね。
雨漏りを放置しておくとカビが大好きな湿った環境になってしまうので、すぐにカビが発生してしまいます。
カビは建物への被害だけではなく、私たち人間やペットにも健康被害を及ぼす恐れもあります。
カビは空気中に胞子を放出し、その胞子を人間やペットが吸い込んでしまうと、喘息やアレルギーになることもあるのです。
また、ダニはカビが大好物なので、ダニが繁殖する原因となります。
ダニの死骸やフンもアレルギーに繋がるので、カビの放置は大変危険です。
カビは、湿気が多い梅雨や台風が多い時期などに生えることがあります。
家では、雨漏れ等により室内にカビが発生します。
カビは微生物であり、80,000以上の種類が存在すると言われています。
カビは身体に影響を与えることも非常に多くあります。
以下はカビによってもたらされる人体への病気や症状の一部をご紹介します。
- 白癬(水虫): 足に生じるものが代表的ですが、他の部位にも起こる場合があります。
- 肺アスペルギルス症: カーペットやエアコンのホースなどが発生源となります。
- クリプトコッカス症: 鳩の糞などに見られる真菌によって生じ、髄膜炎や肺炎を起こします。
- 過敏性肺炎: 塵やホコリにまぎれているカビによって起こります。
- 気管支喘息: アルテルナリアという黒色真菌が原因となる場合があります。
- アレルギー性鼻炎: アルテルナリアが関係していると言われています。
- 食中毒: カビ毒といわれる毒素を作るカビによって生じるものがあります。
- がん: カビ毒であるアフラトキシンには発がん性物質が含まれています。
カビは健康被害を引き起こす可能性もあるため、カビを見つけたら早めに対処することをお勧めします
❷-5漏電の危険
漏電とは文字通り、電気が外部へ漏れていることで非常に危険な状態です。
家電などの電気機器や建物の電気配線には漏電しないよう、絶縁処理が施されています。
しかし、雨漏りにより建物に侵入した雨水が、電気配線と絶縁体の隙間に入ると漏電が発生してしまいます。
漏電は家電の故障や停電だけではなく、感電や火災といった大事故を引き起こす場合があるため十分注意しなければいけません。
❷-6家の資産価値が下がる
これまでに説明した通り、雨漏りの放置は建物に大きなダメージを加えます。
雨漏りの放置は建物の劣化につながり、耐震性を損ねる場合もあるため資産価値に大きく影響してしまいます。
できれば、定期的に外壁や屋根、屋上などの点検をおこない、未然に雨漏りを防ぐとベストですね。
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