5つ目の工程が「新規屋根設置」です。
新しい屋根を葺いていきます。
屋根を葺くだけでなく、横から雨が入らないように板金などで隙間を覆っていきます。
ここからの作業は雨漏りの心配がないので、人数を減らして行う場合もあります。
作業人数や屋根の大きさにもよりますが2~5日ほどかかります。
~注意点~
・屋根を固定するビスは既定のビスを使用しているか写真を撮ってもらい確認しましょう。
板金・雪止め設置
5つ目の工程は「板金・雪止め設置」です。
新しい屋根を葺いたら、雨が入らないように板金や雪止めを設置していきます。
新しい屋根にしても板金の処理や雪止めの設置が甘いと雨漏りの原因になるので丁寧に行なっていきます。
新規屋根材設置と平行して行なっていく場合もあるので作業日数は1~3日程度です。
足場解体
屋根葺き替え工事が終了したら、「足場解体」を行ないます。
足場を立てる職人は屋根工事の職人とは別なので、屋根工事が終わってから数日開くこともあります。
作業自体は架設時同様、半日程度で終了します。
~注意点~
足場架設時同様、大きな音が出たり、大きなトラックが来るため近隣への挨拶は事前に済ませておきましょう。
写真で確認!手が抜かれやすいケース
屋根の工事は住んでいる方からは見えないので、悪徳業者に手抜きをされやすい場所なので注意が必要です。
したがって事前に工事中の写真を撮って見せてほしいとお願いして、施工不良を防いでいきましょう。
契約通りの材料・工程で進まない
契約通りに工事が進んでいない、工程が省かれている手抜き工事に注意しましょう。
契約時にもらった見積もり通りの材料でなくより安い建材が使われていたり、見積もりに記載がある工程が省かれてしまうことがあります。
工事中は屋根の上を一工程ずつ確認するのは難しいので、材料や工程は職人に写真を撮って証拠を残してもらえると安心です。
防水シートに隙間がある
防水シートに隙間がある、シートの重なりが少ないのも施工不良に繋がります。
防水シートは雨を屋内に入れないための重要なものなので、防水シートに隙間があるとそこから雨漏りが発生します。
これは手抜きをする悪徳業者もそうですが、知識や経験が少ない業者にも起こりえることです。
防水シート敷いた後も隙間が空いていないか確認してもらい写真を撮って見せてもらいましょう。
雨仕舞がきちんとされていない
雨仕舞(あまじまい)という雨が入らないように処理する作業がきちんとされていないと雨漏りの原因になります。
雨は真上からだけでなく風が強いと横からも入ってくるので、細かい板金処理が重要です。
新しい屋根を葺いた後、軒先や棟の板金処理がきちんとされているか、板金が浮いているところはないか工事完了後の写真をもらって確認しましょう。
板金処理
板金のつなぎ目はコーキングで処理し、雨の侵入を防ぎます。
安心して任せられる優良業者の見極め
手が抜かれやすいポイントが分かっても、実際工事中に全工程を確認するのは大変なので出来れば安心して任せられる業者を選びたいですよね。丁寧な業者を選んで、最高の工事にしていきましょう!
事前点検や現状報告が丁寧
契約前の点検や現状報告が丁寧な業者を選びましょう。
何度も言いますが屋根の上は自分の目では確認することが出来ません。
したがって屋根に登って状態を細かくチェックして写真を撮り、劣化原因やメンテナンス方法を丁寧に説明してくれる業者が安心です。
中には屋根に登らず、大きさだけ測って見積もりを出す業者もいますが、それは不親切です。
屋根の葺き替え工事は安い工事ではないので、きちんと丁寧に点検してくれる業者を選びましょう。
詳細な見積もりをくれる
点検後に提示された見積もりが詳細な業者を選びましょう。
「工程」「単価」「面積(必要数)」「材料名」などが記載されているか確認しましょう。
万が一、詳細な記載がなく「屋根 葺き替え工事 一式」という見積もりだった場合、工程が省かれていても、単価が高くても、面積が間違っていても、材料がグレードの低いものだったとしても、詳細が分からずに何処をどのように修繕するかもわからない状態になります。
屋根の葺き替えは安い工事ではないですから、詳細な見積もりをもらうことは余分なお金を払わないための対策でもあります。
詳細を記載しない見積もりを提示してくる業者は、どこかでごまかしがある可能性があるので注意しましょう。
工事中の写真を撮って渡してくれる
工事中に写真を撮って、工事後にまとめて渡してくれる業者に依頼しましょう。
注意が必要な場所をこちらから頼んで撮ってもらうこともできますが、職人さんに頼みづらい、不在がちで職人さんに頼めない、という方も多いかと思います。
したがって、こちらから頼まなくても、職人や確認に来る担当者が、写真を撮って進捗状態の分かる業者だと安心です。
日頃から工事写真を撮る環境だと、手抜き・施工不良も起きにくいです。
契約前に工事中の写真をもらえるのか確認し、写真をくれる業者を選びましょう。
工事後も定期的に点検してくれる
工事が終わった後に定期的に点検してくれる業者を選びましょう。
業者によっては工事した後に全く来なくなってしまう業者やお知らせや連絡が無くなる業者もいます。
しかし、工事で重要なのは工事が終わってからです。
工事後には気付かなかったことが、雨や台風が起きてから気付く場合もあります。
万が一何か不具合があったときに連絡を取りやすいアフターサービスなどが充実した業者を選びましょう。