人気の屋根材「ディプロマットスター」を知っていますか?
人気の屋根材「ディプロマットスター」を知っていますか?
皆さんは、屋根のリフォームに利用される「ディプロマットスター」という屋根材をご存じでしょうか。
ディプロマットスター屋根はアメリカから輸入している屋根材のため、馴染みのない人も少なくないかもしれません。
そこで今回は、ディプロマットスター屋根の特徴やメリット・デメリットについて当社の施工事例も交えながら、詳しく解説します。
ディプロマットスター屋根の特徴を理解頂ければ、屋根リフォームの際におおきな選択肢が一つ増える事と思いますので是非参考にしてみてください!
では、「ディプロマットスター」屋根とは、どのような屋根なのか本題に入っていきます!
【目次】
❶ディプロマットスター屋根の概要
❷ディプロマットスター屋根の仕様
❸ディプロマットスター屋根の特徴と耐用年数
❹ディプロマットスター屋根のメリット6つ
❺ディプロマット屋根のデメリット3つ
❻ディプロマットスター屋根をおすすめする人の特徴
❼まとめ ディプロマットスター屋根の施工は知識と経験が豊富な業者で
❶ディプロマットスター屋根の概要
「ディプロマットスター屋根」とは、アメリカのカリフォルニアにある「株式会社ディートレーディング」が製造している輸入屋根材のことをいいます。
また日本では「自然石粒付き・ジンカリウム鋼板屋根材」とも呼ばれています。
ディプロマットスター屋根は、製造開始からすでに40年以上が経過しており、世界70か国以上で屋根材として幅広く採用されています。
このように、世界的には普及が進み40年以上の実績を誇っていますが、まだまだ日本では普及が進んでいる最中といえます。
自然石粒付き金属(鋼板)屋根は、軽さ、強靭さを備えるほか、優れた耐久性・防音性・断熱性・防災性などを発揮します。
ディートレーディングは1998年から日本において「ディーズルーフィング」のブランドで自然石粒付き金属屋根の販売を開始いたしました。
発売当初は新築向けが100%を占めていましたが、軽いという特性を生かしリフォーム需要が急伸長、2019年、初めてリフォーム比率が5割を超えました。
経年劣化したスレート屋根材などの上から、カバー工法で簡単に施工できる点が支持を集めているのが急伸の理由といえます。
メーカーのリートレーディング社は「かつては経年劣化したスレートに塗装する屋根リフォームで多少住宅の寿命を延ばせればいいという考え方が主流だったが、しっかりと屋根リフォームを行い、住宅をより長く使いたいというニーズや、屋根の軽量化により耐震性能を高めたいといった二ーズが強まってきたとの分析をしています。
そうした中でディーズルーフィングのリフォームでの採用が伸びている」と説明しています。
加えて、様々なフォルム、豊富なカラーを用意しており、美観の向上により付加価値を高められることも支持を集める大きな理由になっていると説明。
❷ディプロマットスター屋根の仕様
ディプロマットスター屋根の仕様は、以下のようになっています。
【ディプロマットスター】本体仕様 | |
材質 | ジンカリウム鋼板0.39mm (自然石粒仕上げ) |
寸法(mm) | 1350 × 405 |
働き寸法(mm) | 1300 × 362 |
1枚あたりの重量 | 2.54kg |
1㎡あたりの枚数 | 2.13枚 |
施工可能な屋根の範囲 | 2.5寸勾配以上 |
カラーバリエーション | 4色(テラコッタ/カフェ/エバーグリーン/オニキス) |
❸ディプロマットスター屋根の特徴と耐用年数
では、世界的に確かな実績を持つディプロマットスター屋根には、どのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、ディプロマットスター屋根の特徴と耐用年数について解説していきます。
❸-1ディプロマットスター屋根の特徴
ディプロマットスター屋根は、以下3つの特徴を持っています。
- 高耐久のジンカリウム鋼板を採用
- 屋根の表面を自然石粒でコーティング
- 国際品質管理規格「ISO9001」の認証を取得
ディプロマットスター屋根は、屋根の修理に多用されるガルバリウム鋼板よりもさらに高い耐久性を持つ「ジンガリウム鋼板」を基盤としており、さらにその表面は自然石を砕いた「自然石粒」でコーティングされています。
これにより断熱性や遮音性といった金属屋根の弱点を克服し、その品質性や生産性、安全性が広く認知されています。
その裏付けとして、ディプロマットスター屋根はアメリカの最高機関として知られている「UL(Underwhiters Laboratories Inc)」に登録され、さらには国際品質管理規格「ISO9001」の認証も取得しています。
❸-2ディプロマットスター屋根の耐用年数
ディプロマットスター屋根の耐用年数は、50年前後が目安とされているため、長期間にわたって高い品質や美観を維持することが可能です。
これは住まいにかかるメンテナンスコストの削減にもつながるため、安価で長寿命の屋根材として選択肢の一つに挙げられるでしょう。
❹ディプロマットスター屋根のメリット6つ
では、住まいの屋根にディプロマットスター屋根を採用した場合にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、ディプロマットスター屋根のメリットについて解説していきます。
ディプロマットスター屋根のメリットは、以下の6つです。
- 多層構造の高い耐久性
- 30年保証
- 軽量で地震に強い
- 風速80m/sの暴風でも安心
- 耐熱性・遮音性が高い
- 防火性がある
- 多くの屋根リフォームに対応
それでは、ひとつずつくわしく解説していきます。
❹-1多層構造の高い耐久性
ディプロマットスター屋根は、ジンカリウム鋼板を基材としてその表面を自然粒石でコーティングした構造ですが、さらに細かく構造を見た場合には、以下のような多層構造になっています。
- アクリル表面皮膜
- 自然石粒
- アクリル樹脂ベースコート
- 耐蝕化学皮膜
- アルミ亜鉛メッキ層
- ジンカリウム鋼板
- アルミ亜鉛メッキ層
- 耐蝕化学皮膜
- 保護皮膜塗装
このような多層構造によって、ディプロマットスター屋根は高い耐久性を実現しています。
❹-2 30年保証
ディプロマットスター屋根の基材であるジンカリウム鋼板には、30年の保証が付与されています。
ディプロマットスター屋根の表面にコーティングされている自然石粒の色付けには、陶器瓦と同じ釉薬が採用されているため、30年にわたり耐久性だけでなくその美しさの維持も期待できます。
❹-3軽量で地震に強い
ディプロマットスター屋根は、屋根材1枚あたりの重量が2.54kgと軽量のため、地震に対して強さを発揮します。
その特徴から、陶器瓦など重量のある屋根材からの葺き替えといった屋根リフォームにも適しています。
❹-4風速80m/sの暴風でも安心
ディプロマットスター屋根は、風速80m/sの暴風にも耐えられる強さを持っています。
その理由は、インターロッキング工法の採用にあります。
インターロッキング工法とは、屋根材を重ねて嵌合し、建物本体に強く固定する工法のことをいいます。
このインターロッキング工法を採用したことにより、屋根材が建物と一体化することにより台風など自然災害が発生しても心配する必要はありません。
❹-5耐熱性・遮音性が高い
ディプロマットスター屋根は、耐熱性や遮音性にも優れています。
屋根材表面にコーティングされた自然石粒には、熱や雨音を拡散する作用があるため、屋根材全体の高い耐熱性や遮音性を実現しています。
❹-6多くの屋根リフォームに対応
ディプロマットスター屋根は、屋根の葺き替えやカバー工法(重ね葺き)といった多くの屋根リフォームに対応しています。
日本ではまだそこまで多くの実績はないものの、多くの屋根に採用できる屋根材として今後活躍が期待されています。
❹-7太陽光パネルの長寿命化に対応カバー工法との併用も可能に
耐用年数の長寿命化が進む太陽光発電パネルとの相性もとても良いです。
キャッチアップ式の金具を用いることで、屋根材に穴を開けることなく架台を簡単に設置できるという強みを持っています。
屋根に穴を開けないという設置構造で、将来の屋根からの雨漏りも心配ありません!
将来的な太陽光発電設備の入替えや撤去時においても、スレートなどの屋根材では葺替えや修繕が必要となりますが、「ディーズルーフィング」であればリユースすることが可能です。
また、ディーズルーフィングの耐用年数は30年以上あり、長寿命化が進む太陽光パネルとともに採用することで、屋根材だけ十数年でメンテナンスが必要になるといった事態を回避しやすくなります。
こうした強みもアピールして新築・リフォームそれぞれの市場での販売拡大中の注目の屋根材です。
2019年11月には、太陽電池モジュールの国内総出荷量No.1のハンファQセルズジャパン(Qセルズ)の太陽光発電システムを設置する際に併用できる屋根材として、ディーズルーフィング・ディプロシリーズが採用されました。
新築住宅はもちろん既存住宅の葺替え、スレート屋根材改修の際のカバー工法物件についても一定の条件のもと太陽光パネルを設置することが可能になりました。
❺ディプロマット屋根のデメリット3つ
一方で、ディプロマットスター屋根にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
ここでは、ディプロマットスター屋根のデメリットについて解説していきます。
ディプロマット屋根のデメリットは、以下の3つです。
- 日本では,まだマイナーな屋根材
- カラーバリエーションが少ない
- 設置ができない屋根がある
それでは、ひとつずつくわしく見ていきましょう。
❺-1まだ日本ではマイナーな屋根材?
ディプロマットスター屋根は、残念ながら日本ではまだまだ普及中の屋根材として分類されます。
アメリカからの輸入屋根材は、日本ではまだ歴史が浅く、採用する新築住宅メーカーも多くないのが現状です。
しかし一方で、ディプロマットスター屋根は高品質で世界的にも高い信頼を得ているため、屋根の葺き替えやカバー工法(重ね葺き)などの屋根リフォームで採用されるケースが増えてきています。
このような背景から、日本の住宅業界におけるディプロマットスター屋根は、今後ますます多くの住宅メーカーやリフォーム業者などに認知される存在になることが期待されています。
❺-2カラーバリエーションが少ない
ディプロマットスター屋根は、カラーバリエーションの展開が4色に限定されています。
そのため、外壁や住まい全体の色調に合わせて屋根をリフォームしたい場合などには、カラーバリエーションに物足りなさを感じることがあるかもしれません。
❺-3設置ができない屋根がある
ディプロマットスター屋根は、設置可能な屋根勾配に制限があるため、屋根によっては施工できないケースもあります。
ディプロマットスター屋根は、2.5寸以上の勾配がある屋根でないと設置はできません。
屋根が比較的大きく、さらに勾配が緩い住宅には、ディプロマット屋根の施工ができない場合もありますので、グラスビトウィーンへお問合せください。
現地検証をして、的確なご提案をさせて頂きます!
❻ディプロマットスター屋根をおすすめする人の特徴
多くのメリットだけでなくデメリットも持ち合わせているディプロマット屋根ですが、はたしてどのような人におすすめの屋根材なのでしょうか。
ここでは、ディプロマットスター屋根をおすすめする人の特徴について解説します。
ディプロマットスター屋根をおすすめする人は、以下のような3つの特徴を持つ人になります。
- 地震・豪雨・強風などの自然災害が心配
- 屋根の保証を充実させたい
- 太陽光発電を検討している(太陽光パネルが既についている)
それぞれくわしく解説していきます。
❻-1地震・豪雨・強風などの自然災害が心配
ディプロマットスター屋根は、地震や台風といった自然災害が心配な人におすすめの屋根材です。
屋根材が軽量なため地震に強く、さらにはインターロッキング工法を採用し風速80m/sの暴風にも耐えられるため台風などの心配もありません。
❻-2屋根の保証を充実させたい
ディプロマットスター屋根は、屋根の保証を充実させたい人にもおすすめの屋根材です。
ディプロマットスター屋根は、基材のジンカリウム鋼板に30年保証が付与されています。そのため、長期にわたって屋根材自体はメンテナンスフリーとなるため、屋根にかかるメンテナンスコストを削減できます。
また、ディプロマットスター屋根は耐久性も高く、その耐用年数は50年前後が目安とされています。
❻-3太陽光発電を検討している(太陽光パネルが既についている)
屋根に太陽光発電の設置を検討している人にも、ディプロマットスター屋根はおすすめです。
ディプロマットスター屋根は、屋根に金具を取り付けるだけで太陽光発電が設置できるため、シンプルかつ短時間での施工が可能です。また、太陽光発電の撤去やパネルの交換も手軽にできるため、将来的にも安心です。
屋根に太陽光発電を設置する際には、屋根材に穴を開けて施工するのが一般的。将来的には、経年劣化で穴を開けた箇所から雨漏りが発生する可能性も考えられますが、ディプロマットスター屋根の施工による雨漏りの心配はありません。
今回は、ディプロマットスター屋根の特徴やメリット・デメリットなどを施工事例も交えて解説しました。
ディプロマットスター屋根とは、アメリカのディートレーディング社が製造し、日本が輸入している屋根材のことをいいます。
すでに製造開始から40年を超えており、その品質や耐久性が世界で高く評価されている注目の屋根材です。
ディプロマット屋根は、軽量で暴風にも強いため地震や台風などの自然災害に強いといった特徴があります。
さらに、基材であるジンカリウム鋼板には30年の保証がついているため、屋根材にかかるメンテナンスコストを削減できるほか多くのメリットを持ち合わせています。
これから屋根のリフォームをご検討の皆さんは、是非この記事を参考に「ディーズルーフィング」をご検討いただければ幸いです。
また、「ディーズルーフィング」には、他に「ローマン」「エコグラーニ」「クラシックスタイル」の4種類のバリエーションを備えています。
次回は、この「ディーズルーフィング」の他のシリーズも順次掲載させていただきますのでお楽しみに!
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