屋根外壁修理(リフォーム)の基礎知識と3つの工法とは?
屋根外壁修理(リフォーム)の基礎知識と3つの工法とは?
屋根と外壁は、私たちの住まいを雨や紫外線などの自然現象から守ってくれています。
そんな重要な役割を果たしてくれている屋根や外壁ですが、ひび割れや色あせ等、痛みを放置してしまっていませんか?
屋根と外壁のリフォームは、10年前後が目安です。
住まいの寿命を伸ばすためには、必ずメンテナンスが必要です。
そうはいっても、どんなリフォーム方法があるのか、自分の家に合ったリフォーム方法はどれなのかわからない方も多いのではないでしょうか。
屋根外壁リフォームには、①塗り替え工事 ②重ね葺き・重ね張り工事 ③葺き替え・張り替え工事の3つの工法があります。
今回は、屋根外壁リフォームの基本的な知識とそれぞれの工法について徹底に比較していきたいと思います。
❶屋根リフォームの3つの工法とは
屋根は、雨や日差しを強く受けるため、外壁よりも比較的に劣化が早いといわれています。
劣化すると雨漏りを引き起こす可能性があり注意が必要です。
リフォームの方法は以下の3つの方法があります。
❶-1一般的な工法の「塗り替え工事」
3つの方法の中で一番手軽な方法で、一般的に施工されています。
既存の屋根の表面に塗料を施工し、新たな塗膜を生成し屋根の素材を守ります。
施工の前に高圧洗浄で屋根の汚れを落とし、下塗り、中塗り、上塗りをおこないます。
❶-2既存の屋根材の上から被せる「重ね葺き工事」(カバー工法)
既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねて設置する方法です。
新しい屋根材は、負担を少なくするために金属屋根等の軽量なものを選びます。
既存の下地に劣化症状がない場合や、屋根の見た目を変えたい場合におすすめです。
❶-3下地の処理からやり直す「葺き替え工事」
存の屋根を撤去し、下地から新しいものに取り替えます。
すでに雨漏りをしている等、劣化状況がひどい場合には葺き替え工事を検討しましょう。
また、重ね葺き工事と違い、新しく施工する屋根材は様々なものから選ぶことができます。
❷外壁リフォームの3つの工法とは
外壁も屋根同様、雨や日差しから住まいを守っています。
古くなるとひび割れや色あせ等、様々な劣化症状が発生します。
特にひび割れは、雨を内部に浸入させてしまう可能性があるので、早めにメンテナンスをおこなうと安心です。
外壁のリフォームは以下の3つがあります。
❷-1一般的な工法の「塗り替え工事」
屋根同様、3つの方法の中で一番手軽な方法で費用も安く一般的におこなわれています。
施工する前に高圧洗浄、ひび割れ等の補修をおこない、下塗り、中塗り、上塗り(3回)をおこないます。
❷-2既存の外壁の上から張る「重ね張り工事」
既存の外壁の表面に胴縁という下地材を打ち、新しい外壁材(サイディングボード)を取り付ける方法です。
既存の下地は腐食していないが、印象を変えたい、新築同様の美観にしたいという場合におすすめです。
❷-3下地の処理からやり直す「張り替え工事」
既存の外壁を剥がし、下地から新しいものに取り替えます。
下地が腐食してしまい、老朽化した家でも下地から新しくすることができるので新築同様の見た目になります。
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❸屋根外壁リフォーム3つの工法を徹底比較
屋根、外壁のリフォームについて3つの工法を紹介しましたが、3つの工法についての費用、色、期間、業者、材料等を比較していきます。
❸-1屋根リフォーム
費 用 | 工 期 | 材 料 | デザイン | |
塗り替え工事 | 30万円~ | 5日間~ | 塗料 | 塗料の種類によって様々 色はある程度限られている |
重ね葺き工事 | 50万円~ | 7日間~ | 金属屋根 アスファルトシングル |
屋根材のデザインによる 色は限られた中から選ぶ |
葺き替え工事 | 70万円~ | 8日間~ | スレート屋根 金属屋根 瓦 等様々 |
屋根材によって様々あり |
重ね葺き工事の場合は金属屋根やアスファルトシングルが主流ですが、葺き替え工事の場合は、様々な屋根材を選ぶことができます。
参考 ■ディーズルーフィング
粘土瓦、セメント瓦は、現在では新築時や新築時や葺き替え時に使用されることは少なくなってきましたが、重量があるため、重厚感を感じることができます。
スレート瓦、金属屋根は、粘土瓦やセメント瓦に比べると比較的軽く住宅への負担が少ないため、地震対策として選ばれる傾向が強くなっています。
❸-2外壁リフォーム
費 用 | 工 期 | 材 料 | デザイン | |
塗り替え工事 | 50万円~ | 10日間~ | 塗料 | ・塗料の種類によって様々 ・塗装の工法によって、塗膜表面に凹凸等をつけることができる |
重ね張り工事 | 150万円~ | 10日間~ | 窯業系・金属系サイディング 重ね張り用タイル |
・サイディング 板張り風、レンガ風など様々なデザインあり ・タイル 見た目に重厚感があるものが多い |
張り替え工事 | 200万円~ | 14日間~ | サイディング モルタル タイル 等様々 |
・サイディング 板張り風、レンガ風など様々なデザインあり ・モルタル 施工方法によって表面の模様を変えることができる |
屋根と外壁のリフォーム工法について比較しましたが、費用については屋根と外壁を同時におこなうことでコストを抑えることができます。
同時におこなうと足場組立(30~35万円)が1回で済みますが、別々におこなうとそれぞれで足場代がかかってしまうからです。
家の大きさにもよりますが、約20~25万円以上は安く済ませることができます。
❹劣化状況ごとのリフォーム方法とは
これまで屋根外壁リフォームの工法についてお話ししましたが、どのような劣化の際にどの工法を選べばよいか、具体的にご紹介します。
❹-1ひび割れなら「塗り替え・重ね葺き・重ね張り工事」
屋根や外壁は、塗膜の色あせ、コケや藻等の汚れ、ひび割れ等様々な劣化症状が発生します。
このような症状は、塗り替え工事で済ませることができます。
家の外観を新築のように蘇らせたい場合や、遮熱性・遮音性・断熱性等の効果を高めたい場合は重ね葺き・重ね張り工事でも良いでしょう。
チョーキング | 外壁を指や掌で擦ったときに、手に白い粉が付着する |
汚れ | 外壁に、カビや苔、色褪せ等が発生する |
ひび割れ | 外壁面に、ひび割れが生じる |
❹-2雨漏り、下地腐食なら「葺き替え・張り替え工事」
最初は小さかったひび割れも、劣化が進行するとひび割れが大きくなったり、屋根や外壁の素材自体が剥がれてしまったりします。
やがて雨漏りを引き起こし、下地を腐らせてしまいます。
そのような状態の場合は、下地から新しいものに取り替えることのできる葺き替え・張り替え工事が良いでしょう。
❺まとめ
いかがでしたでしょうか?
屋根外壁リフォームにはそれぞれ3つずつ工法があります。
リフォームをおこなう目的が「劣化の補修」であれば、
・ひび割れ程度の劣化の場合は「塗り替え」「屋根重ね葺き」「外壁重ね張り」
・大きなひび割れや雨漏りが発生している場合は「屋根葺き替え」「外壁張り替え」を選びましょう。
今の外観の印象を変えたい場合は「塗り替え」ではなく「屋根葺き替え」「外壁重ね葺き」がおすすめです。
今のお住まいの劣化状況や、リフォームをする理由、予算を明確にして、目的にあった工法を選びましょう。
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