「パーフェクトトップ」塗料の特徴とメリットデメリットは?
「パーフェクトトップ」塗料の特徴とメリットデメリットは?
外壁塗装を検討すると、一度は「パーフェクトトップ」という文字を見たことがあるのではないでしょうか?
「パーフェクトトップ」は、2012年に日本ペイントが独自の樹脂技術により開発・販売した「ラジカル制御技術」を有した1液水性ラジカル制御形ハイブリッド高耐候性塗料というものです。
かんたんに言うと、日本ペイントが独自開発した高耐候の水性塗料です。
性能とコストパフォーマンスの良さから、昨今多く使われている人気塗料の一つです。
今回は、現在一番人気の「パーフェクトトップ」について、ご紹介していきたいと思います。
是非、塗料選びの参考にしていただけると幸いです。
【目次】
❶パーフェクトトップの特徴
❷パーフェクトトップを選ぶメリットとデメリット
❸パーフェクトトップはどうのような人におすすめなのか
という点について詳しく解説します!
外壁塗料の人気ランキングを合わせて知りたいという方は下記のページをご覧下さい。
❶パーフェクトトップの特徴
■特徴①パーフェクトトップの特徴
パーフェクトトップは、日本ペイント独自開発の『ラジカル制御』塗料です。
まず、塗料は「顔料」+「樹脂」+「添加物」から成り立っています。
◎顔料:塗料に色をつけるもの
◎樹脂:耐久性を決める主成分(ウレタン、シリコン、フッ素など)
◎添加物:塗膜にさまざまな機能を追加する成分(防藻・防かび、艶消し剤など
この主成分である、白色の顔料の中に「酸化チタン」という成分が入っています。
この酸化チタンは紫外線にあたることにより『ラジカル』という物質が発生します。
『ラジカル』は、塗膜を破壊させ劣化を促進させてしまいます。
このラジカルを抑制する塗料の開発に成功した塗料が「ラジカル制御塗料」であるパーフェクトトップなのです。
現在では、日本ペイントの「パーフェクトトップ」を皮切りに、ラジカル制御塗料として、関西ペイントの「ダイナミックトップ」や、エスケー化研の「エスケープレミアムシリコン」が発売され、注目されています。
■特徴②パーフェクトトップの特徴
「低汚染性」でキレイな外観を保てる
パーフェクトトップには「親水性」があります。
表面に水が薄く広がる性質です。
親水性の反対は「撥水性」です。
日々、外壁の表面には、土・ホコリ、砂などの汚れがついていきます。
パーフェクトトップは水に馴染みやすいので、汚れの下に雨水が入り込み、汚れを洗い流します。
お家全体を水洗いすることは簡単にはできませんので、汚れにくい機能は大切ですよね。
■特徴③パーフェクトトップの特徴
美しい艶と光沢感でキレイな仕上り
パーフェクトトップは緻密で平らで滑らかな塗膜形成が可能で、高光沢を実現できます。
そのため、塗った直後にローラーや刷毛跡があっても、乾燥が進むにつれ凹凸が少なくなり平らに近づきます。
こうした塗料を「レベリング性が高い塗料」と言います。
「艶があまり好きではないな、、、」といった方でもご安心ください。
5分つや・3分つや、つや消し、と調整可能です。
お好みの艶加減で塗装できます。
❸パーフェクトトップのメリット・デメリット
「いろいろ機能があるけど、他の塗料と比べてこの塗料を選ぶメリットってなに?」という方に、他の塗料と比較したメリットとデメリットを紹介します。
■パーフェクトトップのメリット
メリット①
ラジカル制御塗料として一番の実績があり信頼性が高い
日本ペイントが2012年に初めてラジカル制御塗料の開発に成功して以来、性能の良さから人気を集めています。
※ラジカル制御形塗料とは?
ラジカル制御形塗料(ラジカル塗料)とは、特殊なコーティングを行うことでラジカルが発生させないようにした酸化チタンと、ラジカルの発散を抑えて紫外線をキャッチする役割を担う光安定剤を配合した塗料のことです。
ラジカルとは、塗膜が劣化する原因となる因子のことで、塗料に含まれる白色顔料の酸化チタンは、紫外線があたることにより劣化因子のラジカルを発生させてしまいます。
ラジカル塗料の特徴は以下の通りです。
◎安価で高性能:一般的な塗料と同価格で性能がアップした塗料であり、費用対効果の高い製品と言えます。
◎チョーキングが起きにくい:紫外線や雨風に当たっても、耐久性が高いため、劣化が遅いです。
チョーキングが起きにくいと、ひび割れや水漏れの発生も抑えられます。
◎低汚染性に優れている:光沢があるため、汚れが付着しにくく、低汚染性に優れています。
そのため、ツヤと色持ちが長持ちします。
◎作業性が高い:塗料の伸びが軽く、飛散しにくい特徴があります。
金属サイディング・窯業系サイディング・モルタル・ALCパネル・木部・鋼板など、どんな外壁にも塗装が可能です。
◎耐久性が高い:一般的に使うシリコン塗料などに比べて、ラジカル塗料の耐久性は段違いです。
ラジカル塗料とシリコン塗料は価格の差はそれほどではありません。
しかし耐久性(耐用年数)ではラジカル塗料が圧倒的に上回っています。
メリット②
コストパフォーマンスが良い
パーフェクトトップは、一般的なシリコン塗料と平均単価に大きな差はありませんが、耐久性が少し高いのが特徴で「価格」「高耐候」「仕上がり」のバランスのとれた商品です。
「費用を抑えつつ、1回の塗装で10年以上は持たせたい」というお客様にはもってこいの塗料と言えます。
塗 料 | 平均耐用年数 | 相場平均単価(㎡) |
アクリル塗料 | 5~8年 | 約1,000円~1,200円 |
ウレタン塗料 | 7年~10年 | 約1,600円~2,000円 |
シリコン塗料 | 10年~13年 | 約2,000円~3,500円 |
ラジカル制御塗料 (塗料により樹脂は異なります) |
12年~16年 | 約2,500円~3,500円 |
フッ素塗料 | 15年~20年 | 約3,000円~4,500円 |
無機塗料 | 25年~25年 | 約3,500円~5,500円 |
※各メーカーの単価を参考にしております。
こちらは塗料の単価相場であり、見積もりの合計金額とは異なります。
メリット③
美しい艶・艶消しなど「仕上りが選べる」
緻密な塗膜形成により、美しい光沢の塗料で仕上りがキレイです。
また、パーフェクトトップは「完全な艶消し」も選べるので、マットな仕上がりも可能です。
※塗料の中には、艶の調整ができない塗料もありますので、マットな仕上りを希望な方は注意しましょう。
■パーフェクトトップのデメリット
パーフェクトトップには、以下のデメリットもあります。
デメリット①
施工後15年経った実績がない
ラジカル制御塗料として一番販売の早いパーフェクトトップもまだ販売後11年のため、15年以上持った家の実績はありません。
但し、国内トップメーカーの数々の実証実験データーを基にして耐用年数を提示していますので安心できます。
デメリット②
フッ素塗料よりは耐久性に劣る
説明してきた通り、パーフェクトトップはラジカル塗料の一つです。
ラジカル塗料の対候性はは一般的なシリコン塗料よりは優れていますが、フッ素塗料よりは劣ります。
(価格はフッ素塗料の方が高価)
パーフェクトトップの期待耐候年数は『12年~16年』です。
一度の工事で15年以上はもたせたいという方、ランニングコストを抑えたいという方はフッ素塗料を選んだほうがいいでしょう。
但し、コストはフッ素の方が高価です。
❸パーフェクトトップはこんな人におすすめ
メリット、デメリットを踏まえると、パーフェクトトップはこんな人におすすめです。
◎初期費用を抑え、コストパフォーマンスを重視したい方
◎信頼できるメーカーの塗料を使いたい方
◎ラジカル制御塗料で一番実績のある塗料がいい方
◎工事中に臭いが気にならない塗料を使いたい方
◎長期的にキレイな外観を保ちたい方
■参考資料をご覧ください
❹パーフェクトトップ以外の塗料と比較するなら
パーフェクトトップは優れた塗料の一つですが、他に様々な塗料があります。
「他にこんな塗料があったんだ」「こっちの仕上りの方が好みだった」「もっと耐久性の高い塗料にすればよかった」「他の塗料とちゃんと比較すればよかった」となってしまっては、非常にもったいないです。
最適な塗料を選ぶには『他の塗料と比較』することが重要です。
どの塗料と比較すればいいかは、ぜひ下記の表を参考にしてみてください。
①他のラジカル制御塗料と比べる
同じラジカル制御塗料でも各塗料によって特徴や樹脂が異なります。
ラジカル制御機能のある塗料に絞って検討したい方は、中でもよく選ばれている塗料と比較してみましょう。
ラジカル制御形塗料 | |
塗料名 | 耐用年数 |
アレスダイナミックTOP(関西ペイント) | 10~15年 |
プレミアムシリコン(エスケー化研) | 10~15年 |
キクスイロイヤルシリコン(菊水化学工業) | 13~18年 |
②高耐候重視ならフッ素塗料・無機塗料もおすすめ
高価な塗料のため初期費用はかかりますが、一度の工事で長期的に持たせたいという方におすすめです。
10年毎に塗装をするのと、20年毎に塗装をするのとでは、ランニングコストに大きな差が出ます。
15年以上持たせたい方は、シリコン塗料・ラジカル塗料より耐久性の高い「フッ素塗料」「無機塗料」を選びましょう。
フッ素塗料 | |
塗 料 名 | 耐用年数 |
ファイン4セラミック(日本ペイント) | 15~20年 |
キクスイSPパワーフッ素(菊水化学工業) | 16~20年 |
無機塗料 | |
塗 料 名 | 耐用年数 |
アレスダイナミックMUKI(関西ペイント) | 15年~ |
パーフェクトセラミックトップG(日本ペイント) | 20年~ |
③サイディングの柄を活かすには無色透明の「クリヤー塗料」がおすすめ
築10年前後の多色刷りのサイディングのお家におすすめです。
お気に入りの外観を、透明な塗料でキレイに保つことができます。
多色刷りサイディングの塗り替えにに非常に人気の塗料です。
築10年以上経過しているお家は、クリヤー塗装ができる状態か業者に点検してもらいましょう。
クリヤー塗料 | |
塗料名 | 耐用年数 |
UVプロテクトクリヤー(シリコン塗料・日本ペイント) | – |
SPパワーフッ素クリヤー(フッ素塗料・菊水化学工業) | – |
クリーンSDトップ(シリコン塗料・エスケー化研) | 12年~ |
④意匠性の高い塗料と比べる
モルタル壁やサイディングボードは、塗料で意匠性を出すことも可能です。
複合色や石調にできる塗料を使用することで、上品な仕上がりや重厚感のある仕上りにできます。
単色の塗装が嫌な方は、意匠性の高い塗料を選びましょう。
意匠性の高い塗料 | |
塗料名 | 耐用年数 |
水性ペリアートUV(日本ペイント) | – |
エレガンストーン(エスケー化研) | 12年~ |
WBアートSi(スズカファイン) | – |
「希望耐久年数」「予算」「譲れない機能」「理想の仕上がり」など、希望に近い塗料を選びましょう。
「多くの方に選ばれている実績」も、一つの判断材料になります。
気になっている塗料はどれだけ人気や実績があるのかにも注目してみましょう。
■外壁塗装の「水性塗料」「油性塗料」のメリットとデメリットとは?
❺まとめ
塗料を選ぶ際には、以下に注目してみましょう。
◎下地に合っている塗料か?
◎譲れないポイントはなにか?
◎理想の仕上がりにできるのか?
◎信頼できるか?
◎希望の耐久年数なのか?
どんなに優れた塗料でも、そもそも自分のお家に塗れないものであったり、欲しかった効果がなかったり、好きな色や艶が出せなかったり、信頼できないものであったりすれば、失敗や後悔に繋がってしまいます。
お家は何年、何十年と過ごす場所です。塗った後の10年20年間、壁を見て後悔するのは悔やまれます。
好みの塗料選びや、お家にあった塗料の選定は、一般のお客様にとっては非常に難しく、わかりにくいものです。
「塗料を選ぶだけで疲れちゃうし、よくわからない!」といったお客様がほとんどです。
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