外壁塗装のプロセス・初めての方への基礎知識！
外壁塗装のプロセス・初めての方への基礎知識！
外壁塗装は家の美観を保つだけでなく、建物を風雨や紫外線から守る重要な作業です。
初めての方でも理解しやすいように、以下に基本的な外壁塗装のプロセスを分かり易く説明します。
【目次】
❶近隣への挨拶
❷足場の設置
❸高圧洗浄
❹養生
❺下地処理
❻下塗り
❼中塗り
❽上塗り
❾完成検査
❿清掃と足場の撤去
❶近隣への挨拶：工事が始まる前に、近隣の住民に挨拶をし、工事の日程や内容を説明します。
❷足場の設置：職人が安全に作業できるように、建物の周囲に足場を設置します。
足場とは、建築工事や高所作業などの際に、作業の便宜のために仮に設置される作業床や通路のことを指します。
以下に、足場の主な種類と特徴をご紹介します。
- 次世代足場：最新技術を取り入れた足場で、安全性と効率性が大きな特徴です。
作業スペースに大きな空間を確保でき、作業効率が向上します。 - 枠組み足場：従来型の足場で、鋼製の堅固な枠組みを使用して構築されます。
比較的高く構築でき、耐久性が高いため、高層建築にも用いることが可能です。 - 単管足場：「単管」と呼ばれる一本のパイプを組み合わせて建てる足場のことをいいます。
小規模な工事や狭い場所での足場に用いられることが多い足場です。
❸高圧洗浄：外壁の汚れや古い塗膜を高圧洗浄機で洗い流します。
外壁高圧洗浄とは、外壁塗装を行う前に、高圧の水を使って外壁表面の汚れや古い塗膜を洗い落とす作業のことを指します。
以下に、外壁高圧洗浄の主な目的とその重要性をご紹介します。
目的:
- 塗料の密着性向上: 外壁表面の汚れや古い塗膜を洗い落とすことで、新たに塗る塗料が外壁にしっかりと密着し、塗装の耐久性が向上します。
- 効率化とコスト削減: 高圧洗浄機を使用することで、手作業に比べて作業効率が向上し、作業時間と人件費を削減できます。
重要性:
- 塗装の耐久性確保: 高圧洗浄を行わないと、新たに塗った塗料が早期に剥がれてしまう可能性があります。
- 塗装前の清掃: 高圧洗浄は、外壁の汚れを確実に取り除くための重要な工程です。
❹養生：窓や戸など、塗装しない部分を養生テープやシートで保護します。
外壁塗装における「養生」とは、塗装作業を行う際に、塗装しない部分に塗料が付着しないように保護する作業のことを指します。
具体的には以下のような工程が含まれます。
- 窓やサッシ、植木などの保護: 塗料が付着してはならない場所をビニールやマスカーと呼ばれる特殊なテープなどを使用して保護します。
- 車や花壇、芝生などの保護: 塗料が付くと困る部分をシートで保護します。
- 家全体の保護: 塗料や、外壁の汚れを落とすための高圧洗浄時の水や汚れなどが飛散しないように、メッシュシートを使って家を囲います。
養生は塗装作業が終了したら全て撤去するのが原則で、後に残ることはありません。
養生の良し悪しは塗装の出来映えばかりでなく近隣とのトラブル防止にも大きな影響を与えるため、重要な工程となります。
❺下地処理：外壁のひび割れを補修したり、サビを取り除いたりします。
- ケレン作業: サビや古い塗膜を手作業で落とします。
これには「素地調整」と「表面処理」の2つの工程があります。 - コーキング補修: サイディングの目地にあるコーキング材を補修します。
- セメント補修: セメント・モルタル質の補修が必要な場合に行います。
- パテ埋め: タッカーの穴やクギの頭をならす作業です。
これらの工程を通じて、塗装面が滑らかになり、塗料の密着性が高まります。
また、下地処理をしっかりと行うことで、塗装の寿命が延び、外壁の美観が保たれます。
❻下塗り：主に塗料の密着性を高めるために行います。
塗装: 下地処理と養生が終わったら、塗装を行います。
塗料の種類にはアクリル、ウレタン、シリコンなどがあり、それぞれ特性と価格が異なります。
❼中塗り：塗膜の厚みを確保し、色の均一性を出すために行います。
❽上塗り：色の発色を良くし、耐久性を高めるために行います。
上塗りは、外壁塗装で仕上げに行う塗装のことで、最後の仕上げが上塗りになります。
通常は、上塗りは1回です。
外壁塗装は、下塗り→中塗り→上塗りの３回の工程で行います。
上塗り層は最終的に人目に触れる層となるため、ムラや塗り残しなく、仕上がりが美しくなるよう意識して行われる、大切な工程です。
❾完成検査：資格を持った検査員が完成検査を行います。
外壁塗装の完成検査は、塗装工事が終了した後に行われ、塗装が正しく行われているか、不備がなく仕上がっているかを確認する重要な工程です。
以下に、完成検査の4つのポイントを説明します。
- 塗り残しがないか: 塗装された部分と違う色の部分がある場合、それは塗り残しです。
特に、室外機やガスメーターなどの裏、雨どいの裏側、軒天、窓枠などに注意深く検査をします。 - 色ムラはないか: 色ムラは光の当たり具合などでムラがあるように見えてしまう場合と、実際に施工に問題がありムラができている場合があります。
後者の場合は塗装業者の技術に問題があったか、塗料を正しく使われているかをチェックします。 - 汚れや傷はないか: 施工している最中に傷をつけてしまったり、ペンキが飛び散って塗装を行わない場所が汚れていたりしないかをチェックします。
- 計画どおりの色になっているか: 外壁塗装で多いのが、「思っていた色と違う」「塗ってみたらイメージと違った」というポイントです、注文通りの塗装色に完成しているかをチェックします。
これらのポイントを確認することで、塗装ミスのない状態で引き渡し検査完了となります。
❿清掃と足場の撤去：塗装が完了したら、足場を撤去し、周辺を清掃します。
以上が一般的な外壁塗装の工程ですが、天候や建物の状態により工程が変わることもあります。
また、専門的な知識や技術が必要な作業もあるため、適切な施工を行うためには専門家に依頼することをお勧めします。
外壁塗装は大切な家を長持ちさせるための重要なメンテナンスです。しっかりとした業者を選び、適切な工程で施工を行うことが大切です。
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