「屋根に登る点検とどう違うのか?」と気になっているのではないでしょうか。
たしかに、ドローンで屋根の点検すると言われてもあまり馴染みがないから心配ですよね。
本当に細かな点検が出来るのか、そもそもメリットはあるのかなど不安に思う事もあるかと思います。
しかし実は、最近ではドローンで屋根を点検する業者はかなり増えてきています。
ドローンで屋根を点検するメリット
ドローンでの屋根点検は、大きなメリットがあります。
実際にこのメリットがあるからこそ、最近ドローンを使う業者が増えてきています。
まだ馴染みが無くて不安な方は、メリットを理解した上で判断しましょう。
安全に細かいところまで点検できる
ドローン点検の一番のメリットは、屋根に登らずに安全に屋根点検が出来ることです。
屋根の上は、勾配(傾斜)があるので、滑りやすく危険です。
屋根の上での作業に慣れている職人であっても、落下する危険性が十分にあります。
実際に、建設業における死亡事故のうち、約4割が屋根や屋上からの落下事故です。
ドローンを使用すれば、屋根に登らずに点検が出来るので、事故を引き起こすリスクを減らすことが出来ます。
また最近では、台風などの災害後もドローンによる空撮点検が行われます。
安全に配慮して点検を行なえることから、これからもさらにドローンによる点検・調査は増えていくことが予想されます。
実際にドローンで撮影した写真
*棟板金
屋根の頂点に設置された「棟板金」や、棟板金を留める「釘」の部分も抜けていないかはっきり確認できます。
棟の部分はどんな屋根を使用していても重要な部分なので、きちんと点検することが大切です。
*破風板
屋根に登ると写真が撮りにくい「破風板」も遠目から撮影できるので状態が確認しやすいです。
破風板が傷んでいた場合は塗装やカバー等が必要になります。
*下屋根
下屋根の劣化も見やすく、全体の状態が確認できます。
屋根材が割れる心配をしないで済む
劣化が進むと、屋根の上に乗ったときに屋根材を踏み、ひび割れてしまうことがあります。
また、悪徳業者であればわざと瓦を割って老朽化を訴え、強引に契約させるケースも発生します。
しかしドローンを使用すれば屋根の上に登る必要がないので、屋根材が割れるリスクを減らすことが出来ます。
悪徳業者を警戒して屋根に登ってほしくない方もいらっしゃるかと思います。
ドローンであれば屋根に登らずに屋根の上を点検でき、空撮写真で劣化状況が分かるので安心です。
担当者と一緒に状態を確認出来る
ドローンで点検をすると、手元のタブレットや端末を見ながら担当者と一緒に屋根を見ることが出来ます。
実際に屋根の状態を見ながら説明を聞くことが出来るのはドローン点検ならではのメリットです。
また、屋根に登って点検するよりも高い位置から全体を確認できるので、屋根のどこの部分が劣化しているのか分りやすく知ることが出来ます。
急勾配や3階建て等の登れない屋根でも点検できます
ドローンを使用すれば、傾斜がきつい急勾配の屋根や3階建てなど、はしごだと登れない屋根でも点検をする事が可能です。
また、雨が上がったばかりの濡れた屋根や、塗装をしたばかりの屋根はとても滑りやすく、業者も点検が出来ない場合でも、ドローンであれば点検することが可能です。
*実際にドローンで撮った屋根の全景
自宅の屋根の形や、傷んでいる場所が分かります。
ドローンで屋根点検するデメリット
ドローンでの点検は、実際に登って点検するときとは異なったデメリットが生じます。
点検を依頼する前にデメリットも理解しておきましょう。
騒音がする
ドローンを飛ばすときは約80dB(デシベル)の騒音がします。
80dBは電車の中やテレビやラジオくらいの音で、室内にいればあまり気にはなりません。
ただ近隣との距離が近かったり、朝早くからの点検等の場合は、近隣への配慮が必要になります。
応急処置や補修作業はできない
ドローンでの屋根点検の際は、ドローンでの応急処置や補修作業は出来ません。
梯子で登れば、応急処置が必要な場合にすぐ対応できますが、ドローンには工具や具材などが付いていないので、応急処置や補修が出来ません。
また、屋根材や板金等を剥がして内部を確認することも難しいです。
そのため、確実に応急処置が必要な場合の点検はドローンでなく、直接登って点検してもらう方法をおすすめします。
飛行禁止区域の場合は点検できない
ドローン飛行禁止区域!
NO DRONE ZONE
ドローンを飛ばす際は、航空法で決められた規則を守る必要があります。
空港が近い・人口密集地などはドローンを飛行することが出来ない区域もあるのでご注意ください。
事前に自宅のある場所が、飛行禁止区域がどうかを調べておくことをおすすめします。
地域・場所によっては、許可を取ることが必要な場合もあるので、業者に確認して許可を取ってもらいましょう。
ドローンの屋根点検費用相場
ドローンを使用する屋根点検は、はしごで登る点検よりも費用がかかります。
業者に点検を依頼する前に、点検にかかる費用を確認しましょう。
ドローン点検は5,000~30,000円が相場
ドローンを使った屋根点検は5,000~30,000円が費用相場です。
特にドローンでの屋根点検のみを行なっているところや、ドローン屋根点検に力を入れているところは、点検する時点で費用がかかることが多いです。
なぜなら、ドローンの機材、道具を揃えるのにお金がかかってしまうからです。
また、ドローン点検後のサービス(報告書、説明など)によっても費用は変わる可能性もありますので、事前に写真や動画を貰えるのかなど、点検後の説明内容を確認しておくと良いでしょう。
ドローン点検を無料で行っている会社もあります
ドローンの点検は無料で行なってくれる場合もあります。
地域に根付いた業者や、ドローンだけでなく実際に屋根に登って点検もしている業者は、初期費用があまりかからないので無料で点検してくれるところがあります。
地域密着型のグラスビトウィーンでは、無料でドローンによる屋根診断をさせていただいています!
ドローン点検を依頼すべき業者選び
ドローンで点検をしている業者の中でも良い業者、信頼できない業者があります。対応や点検内容を踏まえ良い業者を選びましょう。
点検前に近隣に挨拶してくれる
点検前にきちんと周りに挨拶してくれるか業者に確認しましょう。
ドローンは、使用する際にプロペラ音が鳴ります。また、上空から撮影する際に近隣のお宅も写ってしまう可能性があります。
そのため、10分から15分の飛行時間ですが、近隣への配慮が必要となります。
一言「これから点検をしますね」と挨拶してくれるだけでも、トラブルなく点検を終えることが出来るので、近隣挨拶をしてくれる業者を選びましょう。
点検の際に撮った写真を渡したてくれる
点検の際に撮った写真を全て渡してくれるのか確認しましょう。
その場で見せてもらうのも大切ですが、記録として残しておくことで、修繕したときに施工前・施工後として確認することが出来ます。
自宅の屋根の状態を細かく撮って、写真をファイルにして渡してくれる業者を選びましょう。
ドローンによる点検費用は、5,000~30,000円ほどですが、無料で行なっている業者もあります。
自宅が急勾配で屋根に登れない、屋根に登ってほしくないなどの方は、ぜひドローンを使用した屋根の点検を検討してみてください。