屋根のカバー工法と施工事例
屋根のカバー工法と施工事例
屋根のリフォームでよく「屋根のカバー工法」という言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃるかと思います。
屋根のカバー工とは、既存屋根を残したまま、新しい屋根材を葺き替える事を指します。
「屋根のカバー工法」にも、勿論メリットとデメリットが存在します。
今回は「屋根のカバー工法」とは?に題して初めての屋根リフォームをお考えの方に分かり易くご紹介いたします。
❶屋根リフォームの種類
屋根リフォームには「屋根葺き替え」「屋根カバー工法」「屋根塗装」と大きく分けて3つのリフォーム方法があります。
先ずは、「屋根葺き替え」は既存の屋根材を全て撤去して、新しい屋根材を葺き替える事を言います。
「屋根カバー工法」は、既存の屋根を残したまま、新しい屋根を葺きます。
「屋根塗装」は、比較的新しく屋根の損傷が少ない屋根を高圧洗浄で汚れや苔・カビなどを奇麗に落とし、屋根を再塗装する事を言います。
❷屋根カバー工法のメリット・デメリット
屋根カバー工法、または「重ね葺き」は、既存の屋根に新しい屋根材を被せる施工方法で、以下のようなメリットがあります。
【メリット】
❷-1低コスト
既存の屋根材を活かすため、撤去や処分にかかる費用を抑えられます。
❷-2工期が短い
既存の屋根材を撤去する必要がないため、工事期間を短縮できます。
❷-3防音性・断熱性の向上
屋根が二重になることで、雨音の軽減や断熱効果の向上が期待できます。
❷-4アスベスト対策
既存の屋根にアスベスト(石綿)が含まれている場合でも、その上から新しい屋根材を被せることで、アスベストの飛散リスクを低減できます。
【デメリット】
❷-5屋根が重くなる
新しい屋根材を既存の屋根材の上に追加するため、屋根の重量が増加します。
これにより、建物の耐震性が低下する可能性があります、ただし新しい屋根材が金属屋根の場合は屋根にかかる重量は耐震性にはほとんど影響しませんので安心してカバー工法を選択できます。
❷-6下地材のメンテナンスが困難
既存の屋根材を撤去しないため、下地材の状態を確認したり、修理したりすることが難しくなります。
もし、屋根からの雨漏れで野地板等が腐食している場合、それを確認したり野地板を張り替えたりできません。
❷-7特定の屋根材には適用できない
既存の屋根材の形状によっては、新しい屋根材を固定することができない場合があります。
例えば、波打ったデザインの屋根材や瓦屋根には適用できない場合があります。
これらのデメリットは一般的なものであり、具体的な状況や条件により異なる場合があります。したがって、屋根の状態やリフォームの目的により、最適な工法を選択することが重要です
❹カバー工法による施工事例
当社における、「屋根カバー工法」の施工事例をご紹介します。
comment:セメント瓦屋根からジンカリウム鋼板(石粒付き)「ディーズルーフィング・ローマン」に葺き替えた事例です。
屋根の重量が施主様に屋根の軽量化工事ができたことが非常に喜ばれました。
施主様は、既存の瓦屋根のイメージをそのまま残したいとのご希望がありましたので、瓦のイメージを残した「ディーズルーフィング・ローマン」にしました。
comment:このお客様も屋根の重量が気になっていて耐震強度が心配でした。
現在の黒色の瓦屋根の色や形状を何とか再現して、屋根の軽量化を希望されましたので、「ディーズルーフィング・ローマン」にして大変ご満足いただけました。
comment:こちらのお客様は、屋根に太陽光パネルが装着されていて、ご自身でも屋根の損傷などは認識しておられましたが、太陽光パネルを脱着して屋根のリフォームができるのか心配でリフォームを先延ばしにしていました。
ご覧の通り、屋根の損傷は酷く、このままでは雨漏りの恐れもあり、また損傷が酷いため強風での屋根の破損や太陽光パネルの捲れなどを心配していました。
当社は1級電気工事資格を保有した社員も在籍しており、その説明をすると安心して工事を任せて頂きました。
comment:既存屋根のカラーとイメージを重要視した、「屋根カバー工法」です。色もイメージもピッタリにリフォームでき、お客様に大変喜ばれました。
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