屋根塗装タスペーサーの役割と必要性について知っておくべきこと
タスペーサーの役割と必要性について知っておくべきこと
屋根塗装を考えている方が見積もりを取ると、よく「タスペーサー」という項目が出てきます。タスペーサーという言葉を初めて聞く方も多いかもしれませんが、屋根塗装において非常に重要な役目を担います。ここでは、タスペーサーの意味やその必要性について説明します。
タスペーサーとは?
タスペーサーとは、屋根の塗装において「縁切り」と呼ばれる作業を行うための部材です。縁切りとは、屋根材と屋根材の間に適切な隙間を作り、雨水が屋根内部に溜まるのを防ぐための作業です。屋根に塗装を施すと、塗料が乾く過程で屋根材同士がくっつきやすくなり、隙間を塞いでしまうことがあります。それにより、雨水が排水されず、屋根内部に水が溜まることで雨漏りや内部結露の原因となります。
従来は「塗膜カッター」を使って手作業でこの隙間を切り取っていましたが、この方法では時間がかかり、完全に隙間を確保するのが難しい場合もありました。そこで、タスペーサーが考案されました。タスペーサーは屋根材の間に挿入するだけで、塗装後も適切な隙間を維持し、効率的に縁切り作業を行うことができます。
タスペーサーが必要な屋根
タスペーサーが必要なのは、主に「スレート屋根」です。スレート屋根は薄い屋根材でできており、塗装後に屋根材同士がくっつきやすくなるため、タスペーサーを使用することが必要になります。しかし、全てのスレート屋根にタスペーサーが使用できるわけではありません。具体的には次のような条件下では使用できないことがあります。
- 屋根の傾斜が緩い: 屋根の傾斜が3寸勾配(約17度)未満のほぼ平らな屋根では、タスペーサーが使えません。このような場合は、塗膜カッターでの縁切りが必要です。
- 屋根材が反っている: 屋根材が劣化で反り上がっており、隙間が3〜4mm以上ある場合もタスペーサーは適用できません。このような状態では、タスペーサーを挿入しても抜けてしまうためです。
タスペーサーのコスト
タスペーサーの単価相場は、300〜600円/㎡です。例えば、30坪(約80㎡)の屋根であれば、約24,000〜48,000円の追加コストとなります。従来の塗膜カッターでの縁切り作業は、600〜800円/㎡(30坪で48,000〜64,000円)ほどかかるため、タスペーサーを使うことでコストを抑えることができます。
正しいタスペーサーの施工方法
タスペーサーの正しい施工方法は、屋根材の幅に応じて異なります。一般的な取り付け方は以下の通りです。
- 幅が60cmの屋根: 片側から10〜15cmの位置にタスペーサーを一つ取り付けます。
- 幅が90cmの屋根: 両側から10〜15cmの位置にそれぞれ一つずつ取り付ける「ダブル工法」を使用します。
取り付け後はタスペーサーをそのままにし、外さないようにします。タスペーサーが数年後に落ちることもありますが、それは隙間が適切に確保されている証拠であり、機能には問題ありません。
屋根塗装を行う際には、タスペーサーの使用が重要です。スレート屋根では特に必要で、縁切りを行うことで雨漏りを防ぎ、屋根の寿命を延ばすことができます。見積もりや施工時にタスペーサーの使用を確認し、適切な施工が行われることを確認しましょう。タスペーサーを正しく使うことで、より安心して屋根の塗装を進めることができます。
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