コンセプト
外壁のひび割れ ( クラック )と対策!
お家の外壁に発生する「ひび割れ」の原因は複数に上ります。
その原因によって、クラックは通常4種類に分類されます。
それぞれの原因と外壁塗装での下処理対策を分かり易くお話しします。
おすすめポイント
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◆外壁のひび割れの種類と対策
外壁のひび割れの種類は、主のもので4種類と言われています。
その多くは、モルタル壁など湿式工法の壁にみられます。
①塗装被膜に発生するもの
②外壁材に発生したクラックが塗膜のクラックとして現れたもの
●ヘアクラック
●乾燥クラック
●構造クラック
●縁切れによるクラック
以上の、4つの原因と考えられています。
それでは上記の4つのクラックについてお話ししていきます。
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◆ヘアクラックとは
ヘアクラック(hair cack)とは、金属中に出来るものなど、髪の毛のように細く、短いひび割れの総称です。
塗装でいうヘアクラックとは、主に塗膜にできるクラックで原因として次の様な事があげられます。
①経年劣化による塗膜の劣化
②塗装間隔時期の不適切や、塗装作業の不適切
③弾性素地や塗膜の上に硬質塗装を施した場合
◆ヘアクラックの原因と対策
◎経年による塗膜劣化
【原因】
塗膜性能の経年劣化による低下で、素地の膨張収縮に耐えられなくなり、塗膜にひび割れが生じたもの。
【対策】
チョーキングなどの塗装劣化の症状が現れたら、早めの塗替えを行う。
◎塗装間隔時期の不適切な塗装作業
【原因】
建築用仕上げ塗材の複層仕上げ塗材ので見られます。
この仕上材は下塗材、主材、上塗り材の3工程で塗装作業が行われます。
問題は、主材と上塗り材との塗装間隔時間に問題があります。
主材は、あくまでテクスチャー(模様・柄)を造ることを目的とし、耐久性は考慮されていません。
しかも、圧付けする場合が多く、通常16時間前後の塗装間隔が必要とされています。
しかし、現場塗装では日程や工賃の関係から、十分な取材の乾燥時間を空けずに、同日に上塗り仕上げをしまうのが現状です。
主材が未乾燥のままで仕上げ材を塗装した場合、上塗り材の硬化乾燥後に主材が硬化収縮するため、上塗り材にひびが発生してしまします。
【対策】
クラックから雨漏れや湿気が入り込み主材の劣化をさらに進めてしまします。
早めの塗替えが必要です。
劣化の程度が低ければ、上塗り材の再塗装で十分で、経済的にも軽負担で済みます。
劣化が主材に及び、付着力の低下が起きている場合は、全面剥離を余儀なくされ、経済的にも負担が大きくなってしまいます。
◎弾性素地や塗装の上に硬質塗膜を塗装した場合
【原因】
弾性素地や弾性塗膜の上に硬質塗膜の塗装を施した場合、硬質の上塗り塗膜が下地の弾性による歪や動きに追随できず、塗膜にクラックを生じてしまいます。
これは、前回での塗装での塗料選択のミスとも言えます。
【対策】
状況によっては、塗装の全面剥離が必要となってきます。
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◆乾燥クラックとは
乾燥クラックとは、モルタルなどの湿式工法による外壁材はその乾燥過程で、水分の蒸発などにより収縮(やせ)が生じ、ひび割れが起こります。
◎乾燥クラックの原因と対策
【原因】
完全乾燥収縮前に、その表面に塗装して造膜してしまうと、素地の収縮につれて追随できなくなった塗膜にひび割れが発生します。
乾燥クラックはそのひび割れ幅が狭いのが特徴です。
【対策】
素地が完全乾燥することで収縮はとまり、ひび割れ幅は拡大することはありません。
塗装の下地処理対策として以下のような対策がとられます。
●微弾性フィラーを下塗り
微弾性フィラーの下塗りだけで塗り替えた場合は、塗膜のひび割れが再発しやすい。
微弾性フィラーと上塗りに弾性仕上げ材を用いた塗装体系では、ひび割れは発生しにくくなりますが、絶対ではありません。
●シーリング材のすりこみ後、微弾性フィラーを下塗りする。
シーリング材をクラックに沿って乗せ、ウエス等ですり込む方法。
シーリング材はその性質上、クラック内部への充填性が悪く、その量が少なく表面的なものになりがちです。
したがって、その効果のほどは少ない。
●エポキシ系充填材の注入後、微弾性フィラーを下塗りする
弾性エポキシ注入材を注入ガンでクラックに充填する方法。
補修跡を残さないためには、注入後、周囲に付着した余分な注入材は拭き取るのがポイント。
乾燥クラックの多い壁面に対しては、エポキシ系充填剤の注入→弾性フィラー→弾性仕上げ材の塗装系が望ましい。
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◆構造クラック
構造クラックとは、建物の構造的な欠陥、凍結と融解の繰り返し、建物の不同沈下などから発生するひび割れです。
【原因】
筋交い等の不足など構造的な欠陥から、建物が大きく揺れたり、歪んでしまったりするために、その歪力が外壁材に働き、外壁材にひび割れを発生させます。
【対策】
●建物の構造補強をしない限り、今後も外壁材への歪力が発生しますので、ひび割れ部には力の逃げ場としてムーブメントが働きます。
この様なムーブメント働くワーキング・クラックに対してはシーリング処理が効果的です。
●クラック部に十分なシーリング材を充填できるよう、ダイヤモンドホイールの目地切りカッターを使用して目地を作ります。
クラック部に添うようにして外壁材を削り落とします。
●外壁材を削り落とし目地を作るサンダーカットは、そのカットする目地の形状でそれぞれVカット・Uカットと呼ばれています。
●そのカットした目地に対してシーリング工事を行います。
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◆縁切れによるクラック
縁切れによるクラックとは、モルタルなど湿式工法の外壁材は一度に一面を仕上げます。
途中で作業を中止したり、他の事情で部分的にやり直したりすると、新旧の塗り次ぎ面にひび割れを生じます。
これが、縁切れによるクラックです。
【対策】
基本的には構造クラックに準じます。
外壁がモルタル仕上げの場合は、サンダーカット作業ではなく、深く切りすぎてラス網を切ってしまったり、壁材の補強部を傷めないように注意が必要です。
一般的には、クラックの幅に応じて下記のような補修方法がとられます。
●モルタル壁の場合、幅が0.3mm以上のクラックはシーリング材を充填する。
●コンクリート壁の場合、0.3mm以上の幅のクラックは、VカットあるいはUカットをし、樹脂モルタルまたは、シーリング材を充填する。
●幅が0.3mm以下の微細なクラックは、フィラシーラーなどの下塗りで処理することが多い。
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