コンセプト
雨漏りはなぜ起こる?部位別の原因と対策とは?
『我が家に突然の雨漏り!! どうしたらいいのか分からない!!』という経験をされた方も多いのではないでしょうか?
家屋も古くなったり、台風や集中豪雨などで突然、今までは無かった雨漏れが起こる場合もあります。
雨漏れの原因は軽度なものから重度のものへと様々です。
そして、原因によっては勿論対策も変わってきます。
また、雨漏れが進行すると、住宅内部の木部や金属部まで腐食が進み、カビやシロアリなどが発生
し家本体の寿命にまで関わった大きな問題になってしまうこともあります。
中には、放っておくと二次災害も発生します。
そういった事態を防ぐために、先ずは雨漏れの原因と対処方法について知識を持ち、
どうすればよいのかを理解しておくことが非常に大切です。
おすすめポイント
1
■雨漏れの原因と修繕方法
①雨漏れの原因と修繕方法は多岐にわたる
②雨漏れの発生個所は、主に『屋根』『外壁』『ベランダ』の3箇所である
③プロに状況を見てもらう前に、様々な工法があるということを知っておくことが、業者とのやり取りがし易くなる
④雨漏れの原因特定は難しいため、プロに雨漏れ診断を相談することがよいでしょう
2
■屋根からの雨漏れ
屋根の経年劣化、屋根材のひび割れ、瓦屋根のズレ、屋根板金等の浮きが主な原因です。
●屋根本体の経年劣化
屋根の寿命は、屋根に使用している「屋根材」ごとに異なります。
古くなったコロニアル屋根の場合、水を吸収し湿潤状態になり、最終的には水を通すようになります。
●屋根材のひび割れ
災害などの影響で、屋根にヒビが入るケースがあります。
そのひび割れた個所から雨水が侵入します。
●屋根材のズレや浮き
地震などで大きな負荷が建物に掛かってしまった場合、屋根材がズレてしまったり浮いてしまうケースがあり、そこから雨が侵入します。
●板金の浮き
強風や劣化の原因で、屋根の板金が浮いてしまい、浮いた箇所から雨水が侵入します。
3
■外壁からの雨漏れ
●外壁からの雨漏れ
外壁のひび割れ、コーキングの劣化が主な原因になります。
●外壁のひび割れ
外壁の劣化が進んだり、地震等による壁に大きな負荷がかかって、ひび割れを起こすケースがあり、そこから雨漏れを発生させる原因になります。
幅が1mm程度のヘアクラックと呼ばれる髪の毛のように細いひび割れや小さな穴であれば、雨水が侵入する可能性は低いです。
しかし、幅3mm以上のヒビになると外壁の内側まで貫通している場合があります。
●コーキングの劣化
コーキングの劣化が進むと割れや剥がれが発生し、そこから雨水が侵入します。
コーキングの耐用年数は10年程度と言われており、外壁材より寿命が短いため注意が必要です。
4
■ベランダからの雨漏れ
ベランダからの雨漏れの原因は、主に『防水層の劣化』『排水口の劣化』『詰まり』などが主な原因になります。
●防水層の劣化
雨水にさらされ、歩いたり、物を置いたりしているとベランダの床に貼られている防水シートや防水塗装が経年劣化してきます。
その結果、ひび割れや、剥がれ、破れという現象が起きてしまい、雨漏れの原因となります。
ベランダの防水層の劣化が原因での雨漏れの場合
①FRP防水
②ウレタン防水
③シート防水
④アスファルト防水
以上の4つがあります。
どの防水層でも、既存の防水層を剝がし、下地処理をした上に新しい防水層を施工します。
既存の防水層の劣化が軽度の場合は、新規の防水層をかぶせます。
【例】
※約4㎡のベランダ防水の費用相場です。
(施工する材質や業者によっては費用金額は変わります)
①修繕方法・・防水層の補修
②修繕期間・・1~4日
③相場価格・・7~30万円
●排水口の劣化・詰まり
排水口は水の通り道で、常に雨水や太陽にさらされているので、負荷が大きく、非常に劣化しやすい箇所です。
5
■対策・応急処置とは
雨漏りは放っておくと二次災害が発生し、住宅に寿命までも脅かす可能性もあります。
また、雨漏れが進行すると、木部や金属部まで腐食が進み、カビやシロアリの発生する危険性もありますので注意が肝心です。
そういった事態を未然に防ぐためにも専門業者に依頼するのが一番ですが、まずは自分ができる範囲で応急処置を施すことで、その後の住まいにの状況も変わってきます。
①バケツや雑巾を置き、天井と床のカビを防ぐ
②雨漏りが発生してしまったら、雨漏りをしている箇所の下に新聞紙やタオルを敷き、その上にバケツを置いて雨水で床が濡れるのを防ぎましょう
水が溜まってくると、水しぶきも周囲に跳ねてしまうのでバケツの周りにもタオルを敷くようにしましょう。
●ブルーシートを被せる
屋根の雨漏れの原因を特定するのは、業者でも難しいため応急処置としてブルーシートを広範囲に被せることをお勧めします。
その際に、雨風に飛ばされないようにテープや土嚢袋などの重りを置いて固定しましょう。
●ベランダは、防水シートで塞ぐ
ベランダの防水シートの破れや、屋根の雨水の流入部分の応急処置として使います。
先ずは雨漏れがしている箇所を雑巾などできれいにしましょう。
ほこりや砂、油などがある場合はテープの粘着性がなくなり直ぐに剝がれてしまいます。
奇麗にした後、雨水が流れる方向の下流から上流に向かってテープに空気が入らないように貼りましょう。
6
■雨漏り特定調査方法とは
●目視調査
原因となっていそうな、部分のシミやカビの発生箇所から雨水の侵入口を特定します。
調査は基本的には無料で行えますが、これだけでは雨漏りの原因箇所を完璧に特定するのは困難です。
雨漏りの原因特定を無料で行えるのは目視調査のみです。
●散水調査
雨水の侵入口と推察される箇所にホース等で散水し、雨漏りを再現することで原因箇所を特定する方法です。
1つの箇所に10~30分程度散水し、雨漏りが再現できなければ、次の箇所と繰り返していきます。
こちらの費用の目安は、約3~15万円です。
●発光液調査
雨水が侵入していると思われる箇所に、発光液を流し込み屋根裏から紫外線を当てます。
発光液が漏水していると紫外線で発光するため、原因を特定できます。
発光液は数日で発光が無くなるので、建材などの退職や変色は起こりません。
こちらの費用は、10~20万円程度です。
●赤外線カメラ調査
赤外線サーモグラフィー調査とも呼ばれ、赤外線カメラが表面の温度差を色分けし判断します。
同じ建材であれば、同じ温度を示しますので、極端に温度が低い場合はそこが雨漏りの原因箇所であると特定できます。
雨漏りの原因を高い確率で特定でき、建物にも負担をかけずに出来る調査方法ですが、費用は高く18~30万円程度かかります。
7
■まとめ
今回は、雨漏りの原因、修繕方法、応急処置、調査方法についてお話してきました。
雨漏りは、軽度なものから重度のものへと様々です。
そして、原因によって対処方法は変わります。
中には、放っておくと建物の木部や金属部まで腐食が進み、カビやシロアリが発生するという二次災害が発生し、大切な住宅の寿命まで縮めてしまい、修繕工事に大きな工事費が発生するような事にもなりかねません!
そういった事態を防ぐためにも、先ずは応急処置を行い早急に専門業者に相談するのがよいでしょう!
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